リリアン・カルメジャーヌ【写真:ロイター】

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ツール・ド・フランスで画鋲騒動

 自転車の世界大会ツール・ド・フランスは、9日に行われた第9ステージで観客が振っていた旗が選手に絡まってしまい、転倒。危険なシーンを欧州衛星放送「ユーロスポーツ」が公開し、海外で波紋を広げている。被害を受けたリリアン・カルメジャーヌ(フランス)は、第2ステージでもまさかの“妨害”を食らっており「お前のくだらない行為で転倒し大怪我をするかもしれないということを知っておけよ、この馬鹿野郎が」と強い言葉を発信していた。

 9日の第9ステージでは、走路脇でファンがユニホームを吊るして作ったフラッグに不運にも絡まり、転倒していたカルメジャーヌ。怒りを露わにしていたが、第2ステージでも“妨害行為”によって被害を受けている。

 英紙「ザ・サン」は「センスのない妨害行為 ツール・ド・フランスで激怒のライダーが『馬鹿野郎』と罵倒した」などと見出しを打って記事を掲載した。「ビトリア=ガステイス―サン・セバスティアン間(ステージ2)のバスク・ステージで20台ほどのタイヤのパンクが報告された」と思わぬ出来事が伝えられており、うち一人がカルメジャーヌだったという。

 カルメジャーヌは自身のツイッターに、タイヤに画鋲が多数突き刺さっている動画を公開。1つや2つではなく、危険さを物語っていた。「こんなくだらないことをありがとう…」「結局パンクの被害を受けたのは僕だけじゃなかったと思う…」などと記した投稿文面の最後では「お前のくだらない行為で転倒し大怪我をするかもしれないということを知っておけよ、この馬鹿野郎が」と犯人に強い怒りを記していた。

 カメルジャーヌは57位で第2ステージを終えたが、「ザ・サン」の記事によると「この事件はステージ終了から約45キロ地点で、前世界チャンピオンのマッズ・ピーダスンとオーストラリアのアシストであるルーク・ダーブリッジに影響を与えたと報じられている」などと伝え、ほかの有力選手も被害を受けたことを紹介している。

(THE ANSWER編集部)