「四国内はどこでも気軽に行ける」←誤解です! 高知のゆるキャラ・しんじょう君が「隣の県の遠さ」語る
ÒㅅÓ。)ノおなじ四国なんだから近いし隣の県にすぐ行けるよね?って言われたときにこれ見せるといいよー☆
2023年6月13日、高知県須崎市のご当地キャラクター「しんじょう君」が、そんなつぶやきと共に2つのイラストマップを公式ツイッターアカウント(@susaki_city_PR)で投稿した。
1つ目のイラストマップがこちら。
これは「他県民が想像する四国内での移動」を表現したマップ。四国4県が直線の矢印で結ばれ、「四国内はどこでも気軽に行けるイメージ」と書かれている。
確かに直線距離で行ければ、隣の県まですぐに行けそうな気がするが......しんじょう君いわく、そう簡単にはいかない。
現実の四国はどうなっているのか。2つ目のイラストマップを見てみよう。
現実はこちら
「実際の四国内での移動」を示したものが、これである。マップに描かれた8の字の線は、主要道路が8の字に通っていることを示している。つまり、四国ではどこの県に行くにも大回りする必要があり、時間がかかるというのだ。
投稿には8万5000を超えるいいねのほか、こんな声が寄せられている。
「これマジです。特に高知ってなんか外に出る時の交通が非常にしんどいため、あんまり他3県に対して『同じ地域』という感覚を持ってない」
「マジわかりみ深い 高速で大阪から徳島と徳島から高知の時間同じくらいの時あるし」
「ホンマにこれは事実 このルート以外でも県境超えることはできるけど、大抵山の中に幽閉される」
実際のところ、どれほど大変なのか。Jタウンネット記者は16日、しんじょう君に話を聞くことができた。
――なぜ今回の投稿をしようと思ったの?
ÒㅅÓ。)ノしんじょう君は高知県須崎市のキャラなんだけど、他の四国のキャラちゃん(香川のうどん脳ちゃん、今治のバリィさん、徳島のゆずがっぱちゃん)とけっこうなかよしなんだよー☆
それで、「よくいっしょに遊んでるんでしょ?」とか「同じ四国だから近いよね?」って聞かれることがわりとあるんだよねー☆
でも、隣の県に行くだけっていうけど、しんじょう君のスタッフちゃんはイベント当日じゃなくて前日入りしなくちゃいけなかったり、長い距離を運転しなくちゃいけなかったりするから、「もしかして四国以外の人は四国の道路のことについてしらないのかな?」っておもって、投稿したよー☆
それでも、「昔よりべんりになってるよー☆」
――8の字に通っている主要道路以外では愛媛や徳島など隣の県には行けないの?
ÒㅅÓ。)ノ行けるのは行けるんだけど、すごい酷道とかぐねぐねで細い山道をとおっていかないといけなかったり、下道だからスピードがぜんぜん出せなかったりするよー☆
――しんじょう君のいる須崎市から8の字の主要道路で他の四国の県に車で行くにはどれくらいかかるの?
ÒㅅÓ。)ノ高速つかって休みなしで走って、松山市までは2時間半、高松市までは2時間10分、徳島市2時間半くらいだよー☆
――大回りでしか他県に行けないと、特にどんな時に不便かな?
ÒㅅÓ。)ノやっぱりゴールデンウィークとか夏休みとかで旅行するときはたいへん!長い距離で、しかも山の中を車ではしるから途中にコンビニとかあんまりないし、トイレに行くときとか困るよー☆
わざわざ「次のガソリンスタンドまで●km、注意!」て書いてくれてる看板もあったりするよー☆
しんじょう君みたいに同じ四国内にPRに行くお仕事のひととか、四国内の出張が多いビジネスマンちゃんもたいへんな思いしてるとおもうよー☆
――どこの県に行くにも大回りで時間がかかることについて、市民からはどんな反応がある?
ÒㅅÓ。)ノたいへんなのは昔からだからべつにあんまり反応はないよー☆最近は高知市から須崎市まで高速道路がとおってるし、須崎市より西に無料の高速道路ができて愛媛の南の方に行きやすくなってたりして、昔よりべんりになってるよー☆
隣の県に簡単に行けるようで行けない。四国の現実を教えてくれたしんじょう君であった。