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 既報通り1.FCケルンはVfLヴォルフスブルクから、ルカ・ヴァルトシュミットをレンタルにて獲得した。ドイツ代表として7試合の出場経験を持つ同選手は、1年間の期限付きでの加入ながら3年契約の買取オプションも付随していると言われる。なおヴォルフスブルクとの契約は2025年まで。「クラブ、コーチ陣、チームメイト、そしてファンの皆さんとこのスタジアムをとても楽しみにしているよ。ここれで何度かプレーしてきて、ここの雰囲気がどれだけの力をもっているかを知っている。ここのファンが醸し出すオーラは特別なものがある」とコメント。「それをこれから何度も体験しそして成功を収めていきたい。皆が意気揚々でエネルギーを解き放っており、やってやるんだという気概に溢れているね」とヴァルトシュミットは語った。

 2021年にベンフィカ・リスボンからVfLヴォルフスブルクにてブンデス復帰を果たしたヴァルトシュミットだったが、初年度は14試合の出場(9試合先発)で1得点2アシスト、キッカー採点平均4.5にとどまっており、さらに今シーズンではコヴァチ新監督の下での再起をチームとともにかけたものの、ヴァルトシュミットの状況は好転せず18試合の出場(先発4試合)で、4得点0アシスト、キッカー採点平均4.86におわっている。ただそれでも決して自分を見失うことなくチームのため力の限りを尽くしたアタッカーには称賛の声があがっており、それが今回のケルン移籍に障害を設けないという流れにも至った。バウムガルト監督は「以前からコンタクトをとっていたし、迎え入れられて嬉しく思うよ。ルカは善戦における状況打開の可能性と決定力を高めるクオリティをもった選手。また内面的にもチームをより豊かにしてくれることだろう。この移籍を建設的な話し合いで実現してくれたヴォルフスブルク首脳陣にも感謝したい」と語った。

ヴォルフスブルク:ティアゴ・トマスとデンマーク代表2選手に関心

 その一方でヴォルフスブルク側も来シーズンに向けた新たなチームづくりを着々と進めているところであり、例えばヴァルトシュミットが抜けたFWでは、先日にシュトゥットガルトが財政的理由で買取オプション行使を見送った(1500万ユーロ)20歳のティアゴ・トーマス(スポルティング)への関心をもち、またPSVのヴァツラフ・チェルニー(27)とは移籍で合意。さらに同じデンマーク代表で3月にデビューしたばかりのダビド・ユラセクについても関心を寄せているところ。左サイドバックではドイツ代表ロビン・ゴセンスへの関心も伝えられたが金銭的ハードルが高く、むしろ育成をメインとするヴォルフスブルクにとって22歳という年齢も金銭的な条件もマッチしたプランといえるだろう。

ファン・デ・フェン、ステップアップは「ぜひしたい」

 
 またオランダ代表に参加中のミッキー・ファン・デ・フェンは、ESPNとのインタビューの中で来季の欧州リーグの舞台に立つ可能性を問われると「そうなるかもしれない」と移籍を視野に入れていることを明かしており、「ヴォルフスブルクではとても居心地よく過ごしているからもう1年プレーしても問題ではない。でもそういう機会があればぜひそうしたいとは思う」と言葉を続けている。特に元ヴォルフスブルクのシュマットケSDが就任したリヴァプールとの噂があがっており「全ての情報に目を通しているし、代理人ともよく連絡をとっているからね。この夏どうなるかみてみるよ。うまくいけばステップアップもいいことだろうし、こればかりは誰にもわからないさ」と語った。

マキシミリアン・フィリップは移籍の流れ

 その一方でヴォルフスブルクとの契約を2025年まで残すマキシミリアン・フィリップ(15試合、先発3回、1ゴール)については、ヴェルダー・ブレーメンへのレンタル終了後も復帰することなく退団の流れとなっており、レンタル先でも印象的な活躍がみせられなかった29歳の元ドイツユース代表FWには、もはやチームに居場所は残されていないことから新天地を模索しなくてはならないだろう。

 

Willkommen, Luca Waldschmidt!

Luca unterschreibt beim #effzeh bis 2024 und wird vom VfL Wolfsburg ausgeliehen. Wir freuen uns auf dich!

Alle Infos https://t.co/DGytBQay7x pic.twitter.com/XcPVyzUnAz

- 1. FC Köln (@fckoeln) June 13, 2023