「あの世にでも繋がっているんじゃないか」――そんな気持ちにさせられるトンネルが、ツイッター上で注目を集めている。

こちらは、札幌在住のツイッターユーザー・一人旅研究会(@keionoteio)さんが2023年5月22日に投稿した写真だ。

鬱蒼とした森の中、苔むしたレンガの壁にぽっかりと空いているトンネル。中には明かりもなくて薄暗く、雰囲気たっぷり。ひとたび足を踏み入れれば、そのまま別の世界へと連れていかれてしまいそうだ。

怪談話の舞台になりそうな不気味なトンネルに、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。

「犬鳴村思い出す...」
「夜中は男性でも怖そう」
「違う世界線につながる、パラレルワールドの入口ってやつですね!」

中には、ジブリ映画の「千と千尋の神隠し」に登場するトンネルを連想したユーザーも。Jタウンネット記者は25日、この場所について一人旅研究会さんに話を聞いた。

内部は真っ暗で...

話題の写真が撮影されたのは4月30日の15時ごろ。場所は岐阜県中津川市内にある中央西線の旧線区間だ。

一人旅研究会さんはかねてから、同地に旧線跡があり、そこに廃線後に何らかの施設として使用されていた隧道があるという噂を聞いていた。

居住地から遠いということもありなかなか現地を訪問できずにいたが、長期休暇を使用してやっと足を運ぶことができたという。

「当時はかなり雨が降っていたので、木漏れ日等もなく、神秘的な雰囲気やある種の不気味さが漂っていましたので、やや暗めに撮影しました」(一人旅研究会さん)

内部は真っ暗で、そのまま撮っても中の様子がわからない。かといって、強い発光で撮影すると隧道内部が明るくなりすぎて神秘的な雰囲気をそいでしまう。そのため、撮影時はトンネルの入り口部分の様子のみ分かるように発光の強さを調節したという。

一人旅研究会さんは「廃隧道は曇天、雨が似合う」と思っていて、撮影時はまさにピッタリの条件だった。撮影時を振り返り、

「『目の前の隧道の中に入ってしまったら戻って来られないのではないか?』と思ってしまうほどの雰囲気を放っており、圧倒されました」

と語っている。