MicrosoftのノートPC「Surface Pro X」を使用しているユーザーから、内蔵カメラが動作しなくなったという報告が相次いでいる。The Vergoの記事「Microsoft’s Surface Pro X cameras have stopped working for everyone」によると、2023年5月23日以降にRedditやMicrosoftサポートフォーラムではSurface Pro Xの内蔵カメラがエラーで起動しなくなったという報告が複数報告されているという。

影響を受けたデバイスでは、カメラアプリを起動しようとすると「Error code 0xA00F4271 (0x80004005).」というエラーメッセージが表示されるようだ。ドライバを再インストールしても状況は改善されなかったという。

本稿執筆時点では、Microsoftはまだ公式なコメントを発表していないものの、サポートフォーラムへの投稿に対しては同社社員が「Surface Pro X を使用しているお客様が内蔵カメラの使用に問題を抱えていることを認識しており、現在積極的に調査を行っている」と返答している。

Surface Pro Xの内蔵カメラが動作しないという報告と、それに対するMicrosoft社員の回答

その一方でRedditユーザのWapitiii氏は、PCのシステム日付の設定を2023年5月22日に戻すことで、再びカメラが使用できるようになったと報告した。このことから、同氏は問題がWindows Helloのセキュリティ証明書の期限が切れたことが原因なのではないかと推測している。

日付設定の変更はこの問題の一時的な回避策にはなり得るが、他の問題の引き金となる可能性も否定できず、すぐに内蔵カメラが必要な場合を除いて積極的には推奨できない。根本的な対策には、Microsoftによる正式な発表を待つ必要がある。