アディダスの公式サイトより

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「アディダス(adidas)」が、Ye(カニエ・ウェスト)とのパートナーシップによるブランド「イージー(YEEZY)」の余剰在庫について、5月末から販売することを発表した。公式オンラインストア「イージーサプライ(YEEZY SUPPLY)」およびadidas CONFIRMEDアプリで取り扱う。日本では、6月1日にadidas CONFIRMEDアプリで販売開始する。

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 イージーは、2015年に設立。「イージー ブースト 750(YEEZY BOOST 750)」といったアイコニックなスニーカーやアパレル、小物などのコレクションを展開し人気を集めていたが、昨年10月、Yeの反ユダヤ主義的な主張やヘイトスピーチが同社の価値観に反するとして、アディダスは同氏とのパートナーシップを解消し、イージーの生産を終了。今年2月には公式オンラインストア「イージーサプライ(YEEZY SUPPLY)」を閉鎖した。

 今回の販売は、アディダスがYeとのパートナーシップを解消して以来、同ラインの商品を初めて一般の消費者に提供する機会となる。アディダスは、昨年10月にイージーとのパートナーシップを終了して以来、余剰在庫を責任を持って管理する方法について、従業員、組織、地域社会、消費者の多様なグループから意見を求め、耳を傾けてきたという。今回販売するアイテムは、昨年と今年に展開されたモデルを予定。商品の売り上げの一部は、名誉毀損防止同盟(ADL:Anti-Defamation League)や「Philonise And Keeta Floyd Institute for Social Change」などに代表される、人種差別やヘイト、反ユダヤ主義などに合法的に対抗する特定の活動団体に寄付される。

 アディダスCEOのビョルン・グルデン(Bjørn Gulden)は、慎重に検討した結果、一部の既存在庫の発売を決定したとコメント。また「スポーツや社会には、いかなる種類の憎しみも存在せず、私たちは憎しみと戦うことを約束します」と述べた。名誉毀損防止同盟のCEOであるジョナサン・A・グリーンブラットは、「反ユダヤ主義が米国で歴史的なレベルに達し、世界的に上昇している今、アディダスがネガティブな状況を非常にポジティブな結果に変えたことを評価する」と話した。アディダスは、既存在庫の追加発売について現在検討中としており、発売時期は未定となっている。

■イージーサプライ:公式サイト