「ついに新潟がキレた」

2023年4月17日、あるツイッターユーザーがそう呟いた。1枚のポスターを見たことが、きっかけだった。

新潟県在住のj-rakuda(@j_rakuda)さんが新潟駅で目撃したのは、お茶碗に盛られた大盛りのご飯をドーンと配置したポスター。「ガタガタ言うなよ!これがニイガタ!!」と、激しいキャッチコピーが添えられている。

このポスターを見た感想を、j-rakudaさんはこう語った。

「控えめだった県民性を打ち破る時代がきたかと思いました」

なぜこのようなポスターを作ったのか。Jタウンネット記者は20日、JR東日本新潟支社の広報担当に話を聞いた。

「控えめな県民性」が障壁に?

JR東日本新潟支社は2023年4月20日、新潟の食をテーマにした企画「ガタガタ ニイガタ プロモーション」を開始。話題のポスターはその一環で首都圏の駅などに掲出しているものだ。「お米」だけでなく「日本酒」「牡蠣」「蟹」「ラーメン」の5種類を張り出しているという。

新潟駅でポスターを目撃したj-rakudaさんが語っていた「控えめ」という県民性。新潟支社もこれを課題であると捉えていたらしい。

つまり、新潟の米や酒、豊かな食資産の魅力を新潟県民は自覚しているものの、「そこまでおすすめするほどではない」という新潟県民の控え目さが新潟の魅力発信の障壁となっているのではないか、と考えていたのだ。

しかし、本音は「『新潟は凄いぞ!』『新潟は美味しいものがたくさんあるぞ!』『新潟に来いよ!』と本当は自信をもって県外の方に伝えたい」。その気持ちをシンプルに届けられるように、ポスターを作ったという。

「最初に『ガタガタ言うなよ!これがニイガタ!!』というインパクトのあるキャッチフレーズが浮かび、それにあわせ、新潟県民が『ガタガタ言わずに!これを食ってみろ!』と言わんばかりに新潟の食を勢いよく提供する構図ができあがりました」

控えめな新潟県民らしくない「ガタガタ言うなよ!これがニイガタ!!」というインパクトのあるキャッチフレーズに乗せて、新潟の食の魅力を前面にアピールすることで、「美味しいものを食べに新幹線で新潟に来てほしい」という思いを伝えようというわけだ。

「ポスターでは新潟の食を『手』で提供していますが、この『手』は私たち新潟県民全員の『手』です。新潟が誇る食資産を一人ひとりが自信をもって、積極的に県外の方にPRすることで、新潟県の更なる観光発展に繋げていきたいと考えています」

ポスターを見て新潟の食を堪能したいと思ったそこのあなた。これを機に新潟に足を運んでみてはいかがだろうか。

23年5月13日〜6月30日には、豪華賞品が当たる「ガタガタ ニイガタ キャンペーン」も実施。東京・上の・大宮・熊谷・本庄早稲田・高崎から、越後湯沢・浦佐・長岡・燕三条・新潟・上越妙高まで新幹線eチケットで乗車し、新潟県内の対象店舗にてSuicaで1会計500円(税込み)以上の買い物をすると、抽選で豪華賞品が当たる。