新球場が泣く 早くも借金7の新庄ハム 「勝てない原因」

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新庄監督はスタートダッシュを誓っていた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 日本ハムは18日のロッテ戦(エスコンフィールド)に2―4で敗れ、2度目の3連敗。借金は今季最多の7までふくらんだ。

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 先発は新庄監督が抜擢したドラフト2位ルーキーの金村尚真。3回まで一人の走者も許さない完璧な投球だったが、1―0の4回に崩れる。連打で同点とされると、その後2度の暴投が絡んで勝ち越し点を献上してしまう。さらに6回にも味方の失策から失点につながり、6回4失点(自責2)で降板、自身初黒星となった。15試合を戦い、4勝11敗の借金7、試合後の新庄監督は「自分に責任がある」と表情はさえなかった。

 低迷するチーム状況を反映するかのように、本拠地「エスコンフィールド北海道」には試合前から内外野共に空席が目立ち、観客数は開幕以降、最も少ない1万6606人となった。鳴り物入りで開場した新球場に閑古鳥が鳴くと心配されている。

 低迷の要因の一つに昨季の首位打者、松本剛の不振の影響も指摘されている。今季はリードオフマンに起用されているが、ここまで打率・196と低迷。2番起用の五十幡亮汰も打率・132と湿りがちなことで、好調なクリーンアップの得点力に結びつかないことにもある。

 開幕15試合ながら、先発ローテーションを変更したり、首脳陣も様々な策を打ち出すも相変わらずの低空飛行が続いている。

 天然温泉、サウナに入りながら野球を観られる、宿泊も可能など、様々な楽しみ方を提示した新球場も何よりのエンターテイメントはチームの勝ち星にほかならない。2年連続の「トライアウト」にならないためにも選手たちの奮起に期待したい。 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]