打率1割台の巨人・坂本勇人に球界OBが「ホームランを意識しない方がいい」とアドバイスを送るわけとは

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打撃不振の坂本に対し、宮本氏は「技術は間違いなくある」と語った(C)CoCoKARAnext

 今シーズン開幕から15試合を経過して段階で、5勝10敗と苦しむ巨人。16日には中日に5−7で敗れ、4カード連続負け越しで再び単独最下位に転落した。

 両リーグ最速の10敗到達となってしまった巨人だが、その中でも開幕から状態が心配されているのが坂本勇人だ。開幕から22打席連続無安打と打撃不振で苦しんだ坂本は、今月5日のDeNA戦で今季初のスタメン落ちも経験。8日の広島戦(マツダスタジアム)で、床田寛樹が投げた速球を捉え、今季初安打となるホームランを放つなど、一時は復調の兆しを見せたが、ここまで打率・133、本塁打1、打点2(18日試合前現在)と本来の調子を取り戻せていない。

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 スタメンの座を危ぶむ声も途切れず、コンバートなどの噂も囁かれるベテランを球界OBはどう見ているのか。元ヤクルトOBで現役時代は守備の名手としても知られた宮本慎也氏が、17日までに更新されたYouTubeチャンネル「野球いっかん!」の動画に出演し、坂本について言及した。

 宮本氏は無安打が続いた開幕当初の坂本の状態を振り返り、「最初の内容を見ると、ちょっと苦しいかなと思った」とコメント。しかし、センターバックスクリーンに打球を運んだ今季1号の本塁打を見た同氏は「本当に身体の力がなくなってくるとバックスクリーンにホームランは中々打てない。そこに打てるというのは自信を持っていいと思う」とも話した。

 開幕前には「打球が飛ばない」と首脳陣に相談するなど、苦悩を抱えている時期もあったが、そんな坂本に宮本氏は「長打を捨てる必要はないが、あまりホームランを意識しない方がいいのかな」とアドバイスを送った。「素直にバッティングをすれば、史上最年少で2000本打っている人なので、技術は間違いなくある」と坂本の高いバッティング技術について述べ、「前みたいに3割30発打つっていうのは、ある程度、方向転換の時期に来ていると思う」と自身の考えを語った。

 また、球界内外からはコンバートなどの噂も囁かれるが、宮本氏は「コンバートした方がいいという話もあるが、打てないと意味がない。打てる人が守りできつくなってコンバートするので、坂本の場合は全盛期よりは落ちているけど、トレーニング方法を変えるとか、色んなことを試しながらやっていけばいいと思う」と持論を展開した。

 開幕から苦しむ巨人だが、坂本の復活がカギになりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]