Photoshopで立体的で部分的に削れたり溶解したような特徴的な文字加工の方法を紹介します。
*本連載はPhotoshopで作る定番グラフィックの制作工程を、一から手順通りに解説するHow to記事です。■使用する機能「横書き文字ツール」「ベベルとエンボス」「カラーオーバーレイ」「光彩（内側）」「シャープツール」「ブラシツール」目次1.ロゴの元になる立体的な文字を作るまずは新規ファイルを［幅：1200ピクセル］、［高さ：900ピクセル］、［解像度：350ピクセル/インチ］で作成したら、横書き文字ツールで元になる文字（ここでは「BELIEVE YOU CAN」）を入力し、文字パネルでフォントやフォントサイズなどを設定（図1）。図1レイヤーパネルで文字のレイヤーを選択したら、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“ベベルとエンボス...”を選び、［スタイル：ベベル（内側）］、［テクニック：シゼルハード］、［深さ：100％］、［方向：上へ］、［サイズ：15px］、［ソフト：1px］、［角度：153°］、［高度：53°］、［光沢輪郭：円錐］に設定。さらに［ハイライトのモード：スクリーン］、［ハイライトのカラー：赤］、ハイライトの［不透明度］を100％に、［シャドウのモード：スクリーン］、［シャドウのカラー：黄］、シャドウの［不透明度］を100％に設定する（図2）。図2。レイヤースタイルの［ベベルとエンボス］を［スタイル：ベベル（内側）］、［テクニック：シゼルハード］、［深さ：100％］、［方向：上へ］、［サイズ：15px］、［ソフト：1px］、［角度：153°］、［高度：53°］、［光沢輪郭：円錐］、［ハイライトのモード：スクリーン］、［ハイライトのカラー］を赤（ここでは、［R：255、G：0、B：0］）、ハイライトの［不透明度］を100％に、［シャドウのモード：スクリーン］、［シャドウのカラー］を黄色（ここでは、［R：255、G：216、B：0］）、シャドウの［不透明度］を100％に設定する続いて、レイヤースタイルの［輪郭］を選択したら、［輪郭：線形］、［範囲：50％］に設定（図3）。図3。レイヤースタイルの［輪郭］を［輪郭：線形］、［範囲：50％］に設定する次にレイヤースタイルの［カラーオーバーレイ］を選択したら、［描画モード：通常］、［オーバーレイのカラー：青］、［不透明度：100％］に設定する（図4）。図4。レイヤースタイルの［カラーオーバーレイ］を［描画モード：通常］、［オーバーレイのカラー］を青（ここでは、［R：0、G：132、B：255］）、［不透明度：100％］に設定するさらにレイヤースタイルの［光彩（内側）］を選択したら、［描画モード：乗算］、［不透明度：100％］、［ノイズ：13％］、［光彩のカラー：黒］、［テクニック：さらにソフトに］、［ソース：エッジ］、［チョーク：23％］、［サイズ：38px］、［輪郭：線形］、［範囲：48％］、［適用度：0％］に設定して適用する（図5）（図6）。図5。レイヤースタイルの［光彩（内側）］を［描画モード：乗算］、［不透明度：100％］、［ノイズ：13％］、［光彩のカラー：黒］、［テクニック：さらにソフトに］、［ソース：エッジ］、［チョーク：23％］、［サイズ：38px］、［輪郭：線形］、［範囲：48％］、［適用度：0％］に設定する図62. 部分的に削れたような効果を加えるここからは、文字を部分的に削っていく。まずレイヤーパネルで文字のレイヤーを選択したら、レイヤーメニュー→“ラスタライズ”→“テキスト”を実行する（図7）。図7。この時点のレイヤーの状態。テキストをラスタライズして通常のビットマップ画像にしておく次に、シャープツールを選択してオプションバーでブラシプリセットピッカーを開き、ブラシの種類を［ハード円ブラシ］にして［直径：75px］程度にしたら、［モード：通常］、［強さ：1％］、［ブラシの角度：0°］に設定する（図8）。図8。シャープツールのオプションバーでブラシを［ハード円ブラシ］、［直径：75px］に変更し、［モード：通常］、［強さ：1％］、［ブラシの角度：0°］に設定する。ブラシの直径は表現したいイメージに合わせて適宜調節する続いて文字の上をクリックしていくと、その部分が削れたような見た目になる（図9）（図10）（図11）。図9。シャープツールでクリックすると、金属が腐食して削れたような効果を出せる図10図11(削れ部分の一部拡大図）金属が腐食して削れたようなユニークな表現になっていることがわかる3.文字が部分的に溶けてくっついたように表現するさらに溶けた文字のような加工をしていく。ブラシツールを選んだら、オプションバーでブラシプリセットピッカーを開き、ブラシの種類を［ハード円ブラシ］にして［直径：30px］程度にしたら、［モード：通常］、［不透明度：100％］、［流量：100％］、［ブラシの角度：0°］に設定する（図12）。図12。ブラシツールのオプションバーでブラシを［ハード円ブラシ］、［直径：30px］に変更し、［モード：通常］、［不透明度：100％］、［流量：100％］、［ブラシの角度：0°］に設定する。ブラシの直径は表現したいイメージに合わせて適宜調節する続いて、文字と文字の間をドラッグして部分的にブラシを加えて溶けた演出を施す（図13）（図14）（図15）。図13。ブラシツールで文字と文字の間をドラッグすると、金属が溶けてくっついたような効果を出せる図14図15ここでは、さらに背景にテクスチャを加えたり他の文字要素などを配置して完成とした（図16）。図16。完成ビジュアル以上、Photoshopで立体的で部分的に削れたり溶解したような文字加工の作り方でした。