業務スーパーの『牛ロースかぶり切り落し』はどうなの? 風味・脂加減・食べ方をチェックしてみた
業務スーパーで販売されている『牛ロースかぶり切り落し』をご存じでしょうか。
薄くスライスされた冷凍牛肉です。ロースかぶりとは、牛の背中辺りの希少部位。リブロースに被さったお肉のことを指すのだとか。柔らかくも歯ごたえがある肉質と、脂の多いこってりした口当たりで、煮込み料理に使うと濃厚な旨味が染み出す一品ですよ。
『牛ロースかぶり切り落し』の価格・コスパは?
『牛ロースかぶり切り落し』は753円(税込、税抜698円)で販売中。内容量は500g、カロリーなどの栄養成分表示は未記載。牛肉の原料原産地はオーストラリア。販売は神戸物産、加工者はターメルトフーズ(業スーを運営する神戸物産のグループ会社)。
コスパ(単価)は100gあたり約151円。ちなみに牛切り落とし肉は本品のほかにも『牛切り落とし』(400g・451円・約113円/100g)や『業務用牛バラ切り落とし』(500g・537円・約107円/100g)がラインナップされています。
『牛ロースかぶり切り落し』の使い方は?
バラ凍結してあるので、好きな分量を取り出してレシピに応じた方法で加熱調理するだけ。薄いスライスで余計な水分も含んでいないため、自然解凍はしてもしなくてもOKです。加熱すると身が縮まり、一般的な牛肉と同じようなビジュアルに仕上がります。
『牛ロースかぶり切り落し』の味・食感は?
脂身がやや多く、加熱時に大量の油が滲み出るほどこってりしたお肉。気になる場合は軽く下茹でしたり、炒め調理のあとに油を切るのが無難ですね。赤身の質は良好で、比較的キメが細かい柔らかめの口当たりのなかに、程よい歯ごたえも感じる食感です。
脂っこいぶん旨みも濃厚で、すき焼きなどでサッと煮込むだけでもスープにしっかり出汁が行き渡ります。逆に炒め物に使うと油の多さがクドさに繋がりやすいので、大根おろしやポン酢であっさり仕上げるレシピなどがおすすめです。
最も相性が良いのは肉じゃがで、じっくり煮込むとトロトロの食感と出汁の旨みが全開になります。そこまで手頃ではない価格感と油の多さがネックですけど、煮物でのクオリティを重視するなら優秀な選択肢に入る一品ですよ。
特徴をまとめると以下のようになります。
オーストラリア原産の牛ロースかぶりをスライスした冷凍食肉程よい歯ごたえのある柔らか食感と、脂の強いこってりした旨みの濃さ煮物にぴったりの濃厚感だけど、炒める場合はさっぱりした味付けで仕上げたい使い勝手の良さを重視するなら『牛切り落とし』(400g・451円)などがおすすめ