絵の具を何層にも塗り重ねることで深い空間を表現している平野泰子氏の個展「Two eyes」

2023年2月9日 13時45分

「Superposition 2301」2023年2023年2月11日（土・祝）から3月3日（金）まで、銀座蔦屋書店の店内アートウォールにて、平野泰子氏の個展「Two eyes」の開催が予定されている。入場無料で作品を鑑賞できる展覧会。展示作品は店頭とオンラインで販売される。平野泰子氏は、2007年に京都精華大学芸術学部造形学科（洋画専攻）を卒業。2023年には「京都府新鋭選抜展」（京都文化博物館）でメディア賞を受賞している。個展は2009年からスタートし、2020年には東京のstoopで「HIRANO YASUKO EXHIBITION “UNFOLD ROOM”」を開催。さまざまなグループ展にも出品しており、2023年には「京都府新鋭選抜展」のほか、「窓の来し方、空間の行方」展（ARTDYNE/東京）にも参加した。平野氏の作品制作は、木製パネルにキャンバスを張り、膠と石膏で下地を施して、乾燥後に入念に研磨することからスタート。油絵具で描きはじめ、赤と青と黄の3原色を何層にも塗り重ねることでグラデーションを作り出し、深い空間を表現している。平野氏の作品の根底にあるのは「風景」だが、絵の具を何層にも塗り重ねることで生まれる空間や現象にも着目。「物質的な平坦さ」と「視覚的な奥行きや深さ」という相反する現象に注目しながら「新しい風景」を生み出し、見る者を思索に誘う作品を仕上げている。※開催の状況について、最新の情報は公式Webサイトにて要確認