ダイアナ元妃が、亡くなる前の2年間にしたためた32通の手紙が、オークションに出品されることがわかりました。

イギリスの競売会社レイズ・オークショニアズは、競売にかけられることになったこれらの手紙やカードについて、出品者である「ダイアナ元妃の非常に親しい友人、スージー・カセムさんとタレク・カセムさんが、25年以上にわたって大切にしてきたもの」だと説明しています。

「彼らが知り合ったなかで、最も他に類をみない女性との、特別な、愛のある関係を反映したものです」
「2023年になったいま、彼らはこれらの手紙を売却し、スージーとダイアナ元妃にとって重要な活動を行う慈善団体に売却益を寄付することに決めました」

ダイアナ元妃がロンドンの王立ブロンプトン病院を訪問したことがきっかけで、元妃と親しくなったというカセムさんたちは、この手紙を競売に出品することについてこう述べています。

「ほかの人たちにも、ダイアナ元妃の“思い出の品”を手にする機会を提供したかったため」

また、そうすることにより、「元妃にとって重要だったこと(慈善活動)をサポートしたい」と考えたという。

レイズはそのほか、このコレクションを次のように評しています。

「30通以上の手紙とカードからなるこのコレクションは、魅力的なかたちで、そして愉快に、ダイアナ元妃の非常に温かく、愛情深い性格を表すものです」
「一部の手紙は、まさに多くの人々の面前で経験した傷心と、それによって受けた多大なストレスに触れています。ですが、それらのなかにもはっきりと表れているのは、彼女の強さと寛容さ、機知に富んだ性格です」

手紙のなかには次のように、チャールズ皇太子(当時)との離婚に関するの率直な気持ちが記されているものも。

「この離婚によって自分が経験することを1年前に知っていたら、離婚に同意することは決してなかったでしょう」
「絶望的で、醜悪です」
「前を向くのが、あまりにも難しいときもあります。私はいま、疲れ果て、支払うことになりうる代償がとてつもなく大きいこの離婚が、成立することをただ願っています」

レイズはまた、『Diana, The Private Correspondence of a Princess(ダイアナ、プリンセスの私信)』と名付けたこのコレクションは、「20世紀で最も重要かつ影響力ある女性のひとり」がその人生の最後の2年間にしたためた、「非常に心が痛むもの」だと述べています。

オークションで得られた収益が寄付される団体については、いまのところ明らかにされていません。競売は、2月16日(現地時間)に行われる予定とのこと。

From TOWN&COUNTRY