OpenAIが開発したチャットAIの「ChatGPT」は、MBAの最終試験に合格したり、大学生レベルの試験の自由記述問題に合格したりするくらいに精巧な文書を生成することができるということで話題を呼んでいます。そんなChatGPTの有料版となる「ChatGPT Plus」が、月額20ドル(約2600円)で登場しました。

Introducing ChatGPT Plus

https://openai.com/blog/chatgpt-plus/



OpenAI launches ChatGPT Plus, starting at $20 per month | TechCrunch

https://techcrunch.com/2023/02/01/openai-launches-chatgpt-plus-starting-at-20-per-month/

ChatGPT PlusはChatGPTのパイロットサブスクリプションプランで、月額20ドルで利用でき、サブスクライバーは以下のメリットを享受できるとのこと。

・ピーク時でもChatGPTへの一般的なアクセスが可能

・応答時間の短縮

・新機能とアップデートへの優先アクセス

ただし、記事作成時点ではChatGPT Plusはアメリカのユーザーのみ利用可能で、利用希望のユーザーは以下のウェイティングリストに参加すればOK。ウェイティングリストからユーザーを招待するプロセスは今後数週間のうちにスタートし、その後、アメリカ以外の国と地域へのアクセスサポートも拡大していく予定です。

ChatGPT Plus: Waitlist

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScee6ST3o-kZDjlw1ROfUNyjuRBwGdcoewxjCULNejbP5hdzQ/viewform



なお、ChatGPT Plusのリリース後も無料版のChatGPTは提供され続ける予定。OpenAIは「サブスクリプション版を提供することで、できる限り多くの人に無料でChatGPTへのアクセスを提供し続けられるようになります」と記しています。

OpenAIの共同設立者でありCEOも務めるSam Altman氏は、Twitter上で「ChatGPTは信じられないほど多くの制限を抱えていますが、一部の機能が優れているあまりに、ChatGPTが素晴らしいAIだという誤解をユーザーの皆さんに抱かせてしまっています。今、何か重要なプロジェクトなどでChatGPTを頼りにするのは間違いです。現状のChatGPTはあくまでプレビュー版であり、堅牢性と真実性についてはやるべきことがたくさんあります」とツイートし、現状のChatGPTには限界があると主張していました。





無料で提供されているChatGPTは調査プレビュー版であるため、ユーザーからのフィードバックを収集してその制限を改善することができたとのこと。OpenAIはこれまでにもChatGPTにいくつかのアップデートを加えており、ユーザーが「コンテンツの下書きと編集、アイデアのブレインストーミング、プログラミングのヘルプ、新しい学習」などでChatGPTを利用してきたことを確認しているとしています。

また、OpenAIはChatGPTをユーザーのフィードバックおよびニーズに基づき改善していく予定であるとしており、間もなくChatGPT APIをリリースする予定であるとしています。さらに、可用性を高めるためにより低コストのプランやビジネス向けのプラン、データパックのオプションなどを提供することを検討しているそうです。