25歳の元アイドルがパスタ店の店長に。2度の解散から未経験の分野へ転身

ライブハウスを中心に活動する地下アイドル。しかし、金銭問題やハラスメント、モチベーションの低下などでやめるコが急増中だ。アイドル人生に終止符を打った彼女たちは今何をしているのか。その後の人生を赤裸々に語ってもらった!
◆山上兄弟がプロデュースした「まじょぴちゅ」に在籍
約5年間にわたって活動を続けてきた立花幸乃さん(25歳)は、18歳の頃からアイドル活動を始め、「てじな〜にゃ」でおなじみ、山上兄弟がプロデュースした「まじょぴちゅ」に在籍していた。
リーダーを務め、ライブだけでなく、楽器を演奏したり、イベントでマジックを披露していた。
◆食べていけない活動をいつまで続けるのかと葛藤
しかし、他のメンバーの脱退によって’21年に地下アイドルの活動にピリオドを打つことに。
「最初に所属していたグループは方向性の違いにより解散。ただ私自身アイドルを続けたい気持ちがあったので、また別のグループに所属しました。しかし、そのグループもメンバーが就職を理由に脱退し、そのまま解散へ。周りのアイドルにも、『食べていけない活動をいつまで続けるのか』と葛藤するコが多かったですし、自分もそろそろ潮時だなと感じるようになりました」
◆父親の勧めで再就職することを決心
その後はやりたいことが見つからず、実家で暮らしながらアルバイトをするフリーター生活へ。それを見かねた父親に再就職を促されて、2022年10月にオープンした東京のパスタ店「アングルテン」の店長へ転身した。
「父が飲食店を何店舗か経営していて。’22年の秋に新店舗を出した際に『店長をやらないか』と言われて始めたんです。アイドル時代の経験から、接客業やSNSでの集客は慣れていますが、内装やメニューの開発、会計管理、人材募集など、店舗の運営は想像以上に大変でしたね」
◆開店間もないパスタ店に店長として週6日出勤
週に6日ほど店頭に立ち、閉店後には裏方作業をこなすなど忙しい日々を送る現在。それでも今の生活はアイドル時代と同じくらい充実しているようだ。
「今でもファンの方が来てくれたり、アイドル時代の後輩を従業員に採用したりと、当時の繋がりのおかげで活力をもらっています。ゆくゆくは自分の店舗を出したいですね」
第二の人生はまだ始まったばかりだ。
取材・文/週刊SPA!編集部
―[[地下アイドルのその後]を大追跡]―