学生同士の授かり婚から義実家での同居、10年間のレスに陥ってしまった千夏さん(仮名・30代)。「新しい人生を始めたい」と別れを切り出した夫には、すでに女がいたというお話を前回しました。子どもの中学受験を控えるなか、やり直す道はあるのか、それとも離婚へと突き進むのか? ご本人も予想していなかった意外な結末に、実姉夫婦や義理の両親の反応は…?

浮気相手に結婚を急かされる夫。モラハラは病気?

2度目の浮気が発覚した夫。どこかで「今回も遊びで終わるんだろう」と落としどころを考えていました。

しかし、夫は相手の女性から「結婚」を急かされていた模様。とにかくすぐに離婚したいという主張を繰り返すばかりで、話し合いは平行線に…。

●もしも夫が病気だったとしても、これ以上はつき合いきれない

話し合いの場では夫に責め立てられて、私が泣いてしまう場面もありました。でも第三者として立ち会ってくれた興信所のスタッフに「こんな人のために泣くなんて、無意味よ」と背中をさすってもらい、すぐに落ち着きを取り戻せました。

私がこれまでのいろんなことを思い出して感情が高ぶってしまっても、冷静でいてくれる第三者が隣にいてくれていたことは本当に心強かったです。

そしてあとから「ご主人、自分の都合ばかりを話していたし、主張もおかしい。もしかしたら目には見えない精神的な問題がある可能性があるのでは。もし結婚生活を続けるとしても、一度病院へ連れて行ったほうがよさそう」という指摘も。

たしかに夫と暮らした10年、モラハラ的な言動に病的なものを感じることはありました。義理の親もだいぶ変わった人なので、ずっと私の方がおかしいのかと錯覚させられていました。でも、もうそこまで夫の面倒みきれないというのが本音。

今回初めて冷静な第三者の視点が入ったことで、「この夫と家族でいるのは、私の人生のとっても、子どもの人生にとってもマイナスでしかない。別れよう」とスッパリ決心がつきました。

予想外のスピード決着。「よりを戻したら?」と勝手な義理の親に呆れ

第三者を交えての話し合いからほどなくして、夫との離婚が成立。

悔しくてお金なんかいらない! という気持ちもありましたが、興信所のスタッフからは「お子さんのためにも経済面はキチンとしたほうがいい」とのアドバイス。慰謝料や養育費の支払いも、しっかり契約を取りつけて支払いをしてもらえました。

●いちばん心配だったのは子どものこと

まさかこんな結末になるなんて。私自身が想像していなかった急展開でした。

子どもは多感な思春期、しかも受験前に家がこんなにゴタゴタしてしまって申し訳ない気持ちがありました。でも「これからはママと二人で船をこいでがんばろう」というと「ママが笑顔になってくれてよかった。新しい船出だね」と、この結果を前向きに受け入れてくれた様子でホッとしました。

●今更「やり直せないか?」と言われても…

ずっとお世話になりっぱなしだった姉夫婦からも、この決断を応援してもらえました。

ただ義理の両親たちは、夫が再婚した例の彼女と折り合いが悪い様子。今でもたまに「千夏さんに新しい人がいないのなら、もう一度やり直せないか?」などと身勝手な連絡が来ます。夫も娘と別れ、後悔しているのでしょうか。

今更あの人たちと関わる筋合いもないので、あいさつ程度のお返事しかしていません。

●自分の気持ちに正直でいることが大事

もしもあのまま、自分勝手な夫とまたやり直す選択をしていたら…。私自身が病気になったり、早死にしていたんじゃないかなと思うことがあります。

だれがなんと言おうと、自分の人生は自分のもの。元夫からさんざん責め立てられたレスについては、私はなくても大丈夫な人です。もし今後だれかと縁があるならば、同じ感覚の人がいいなと思っています。

とはいっても、私にとっての結婚という経験はハードモードすぎたので、今のところはこのまま一人でもいいという気持ちが強いんですけどね。
レスだけでなく、嫁姑問題や夫の浮気など、私と同じような状況で悩んでいる人がいたら「自分の気持ちに正直でいることがいちばん大事だよ」と伝えたいです。