たくさん使って汚れてしまった料理道具やアクセサリー。お手入れ方法がわかれば、長く愛用できます。ここでは、お気に入りを大切に使い続けるためのケア方法を専門家に教えてもらいました。

お気に入りを長く使いたい!暮らし道具のお手入れ術

愛用のカゴや器、調理道具などの暮らしの道具。“少しずつ”のお手入れの積み重ねで、お気に入りを長くよい状態で使うことができます。

今回は、日用品の手入れを岩崎朋子さん、台所用品の手入れを日野明子さんに教えてもらいました。ぜひ習慣に!

●天然素材のカゴ

【ブラシや掃除機でこまめにホコリをとる】

「かたい素材のものはかためのブラシ、やわらかい素材のものはやわらかめのブラシでホコリをかき出します。お掃除のついでに、こまめに掃除機でホコリをとっておくのもおすすめ。とくに底にホコリがたまりやすいので念入りに」(岩崎さん)

●革小物

【専用のクリーナーとワックスで手入れを】

「しまい込まず、ときどき空気に触れさせてカビを予防。汚れはホームセンターで買える革用クリーナーで落とし、革用ワックスで仕上げ。万一カビが生えても、クリーナーで落とせます。ワックスはにおいが穏やかな蜜ろうがおすすめ」(岩崎さん)

●アクセサリー

【素材に合わせたつけおきでピカピカ】

「ゴールドは汚れが目立ったら中性洗剤をぬるま湯に溶いて5分前後様子を見てつけおきし、すすいでふきます。シルバーは専用の布でみがくか、アルミ箔を敷いた器に入れ、重曹小さじ1を入れて熱湯を注いで少しおき、洗い流してからふきます。どちらの方法も石の部分は避けてください」(岩崎さん)

岩崎朋子さんの「崎」は、正しくは「たつさき」

●漆・木の器

【しまわず使うことで湿度を与え続ける】

「木製食器や漆器は、“洗っては使う”を繰り返して適度な湿気を与えた方が長もち。しまい込まずに使い続けてくださいね。木製のトレーやカトラリーがカサカサに乾いた感じになったら、全体に食用油を薄く塗ると汚れや反り防止にも」(日野さん)

●包丁

【→水分を残さずしっかりふき取りを】

「柄が木製の場合は、刃との隙間に水がたまると腐るため、洗ったあとは隙間の水気をふき取るように。トマトの皮がきれいに切れなくなったら、研ぐタイミング。素人でも研げば切れるようになるので、定期的に研ぐ習慣を」(日野さん)

●ほうろう

【焦げがついたら早めにケアを】

「普段のお手入れは中性洗剤とスポンジで洗えばOK。焦げたら鍋にぬるま湯をはって重曹大さじ1と食用油を2、3滴入れ、約15分沸騰させて火を止め、1〜2時間おいて洗い流します。何度も繰り返すと重曹による細かな傷ができ、焦げが取れにくくなりますが、経年変化も楽しんでくださいね」(日野さん)