いや〜な「生ゴミ」を激減させるコツ4つ。冬にやっておけば春夏も快適に
ゴミの中でもにおいや虫問題、見た目的にも悩ましいのが「生ゴミ」。「とくに夏に気になる生ゴミは、においが気になりにくい冬のうちに対策しておくとラクですよ」と話すのは、毎日が楽しくなる収納術や家事アイデアを発信する片づけのプロ・はらむらようこさん。今回、生ゴミの量やにおいを減らすコツを教えてもらいました。
生ゴミを減らし「小さくする」4つのステップ
生ゴミは水分を多く含んだまま放置すると、においや虫発生の原因になりますし、ごみ焼却時にも負担がかかります。生ゴミとの向き合い方を少し変えるだけでも、ストレスが減りますよ。
●1:生ゴミをシンク内から引っぱり上げる
生ゴミをシンク内の三角コーナーやレジ袋などに入れている人も多いかと思います。
シンクの中に入れたままだと、洗い物の水で濡れてしまい生ゴミはなかなか乾きません。ゴミが水分を含むと重くなり腐りやすくなります。
とくに袋のままシンクに入れると、袋の中に水が入ったり袋の外側が濡れたりする上に、シンク内が狭くなって洗い物もしにくくなります。まず、シンクの上の小さな角のスペースにゴミを移動してみましょう。
●2:シンク外に生ゴミだけを入れる「小さなゴミ箱」をつくる
私はシンク上(角のスペースがおすすめ)に置いた小さな小物入れを、生ゴミを入れるゴミ箱にしています。スーパーでの買い物時に食材を入れるポリ袋などのビニール袋をかぶせ、再利用の紙があるときは中に敷いて使っています。入れている容器の汚れに気がついたときに食器を洗うついでに洗っています。
ビニール袋だけでもよいですし、あまり使っていない収納容器や小さなボウルなどで代用してみるのもおすすめです。入れ物は小さくするのがポイント。ゴミ箱を小さくするとゴミを減らそうという意識が生まれます。また、小さいとまな板のすぐ近くに移動できて調理が楽になったり、ゴミの存在感が薄まり、気持ちもよくなります。
<入れるゴミの種類は少なくする>
ここには生ゴミか、ティッシュなどの吸湿するゴミだけ入れるようにしています。
写真はわが家の今朝の生ゴミです。朝食時に出た、コーヒーかす、りんご、バナナなどのフルーツの皮、鮭の皮、などが入っています。ゴミの種類を限定的にすることで、乾きやすくもなります。
●3:朝の生ゴミは乾かす
ビニール袋の口は縛らずにあけたまま出勤します。真夏はキッチンの換気扇を常時換気しているので換気扇下に移動したりもします。
帰宅する夕方には、乾燥でかさも減り、においもほぼありません。コーヒーかすがたくさん出たり、リンゴの皮などが多く出た場合は、牛乳パックの上に広げておくこともあります。ほんの少し手間はありますが、乾燥して小さくなっていたり、においがしない驚きは帰宅後の楽しみのようにさえなります。
生ゴミは「ゴミ箱に入れるまでは食べ物」。汚いものではいと意識すると、気持ちも作業も変わりますよ。
●4:捨てる前は生ゴミ袋を握り潰して水分を出す
夕飯の際のゴミを入れたら、その日の夕食の洗い物が終わるときに口を締めて捨てます。夕食分はまだ水気を含んでいる場合もあるので、処分時には口を締めた袋ごとギュッと握り水分を絞ります。小くなった生ゴミ袋はキッチンの大きなゴミ箱へ入れます。
本当は乾燥させた朝の分とは分けたいところですが、夜のうちにリセットしたいのと袋の節約面からも、1つにまとめています。朝の分が乾燥しているので水気はかなり減ります。
そもそも生ゴミを減らす暮らしの工夫
私が生ゴミを減らすためにの大前提としてやっているのは「食材をムダにしない」ことです。
●不要な食材を買わずに食べ切る、保存方法で長もちさせる
冷蔵庫も常に見やすくしてなにがあるかを一目瞭然とさせ、必要なものだけを買うようにしています。
葉物野菜など賞味期限が短いものはすぐに調理して冷凍をすることも多いですし、大葉はガラスビンに少量の水を入れて立てる(水こまめに取り換える)、キャベツの芯部分は少しくり抜き濡れたペーパータオルをつけポリ袋に入れたり、レタスは芯に楊枝を数本挿したりするなど、長持ちさせる保存の工夫もしています。
●皮も食べる
料理により適宜ですが、ニンジンやリンゴ、大根おろしの大根など皮をむかずに食べるようにしている食材も多くあります。慣れてしまえば平気になりますし、皮部分は栄養も旨味も多く、調理も楽になります。
●野菜を洗う前に皮をむく
ゴミを水に濡らさないために、先に皮をむく事も習慣にしています。とくに土がついているジャガイモは、皮を洗うと水もたくさん使ってしまいますね。先に向いてから食材をまとめて洗えば1回ですみます。
ゴミが減ると、ゴミ箱が小さくなります。キッチンにあるゴミ箱が小さくなると収納の中にしまえるようになり、空間がすっきりしますし、掃除もゴミ捨てもラクになります。まずは、「ゴミを捨てる」ことの負担を減らすことで、結果エコにもつながれば無理なく続くように感じます。
目の前の家事や暮らしが心地よくラクになるためにも、ゴミを少なくする工夫がお役に立てばうれしいです。