円安や燃料費の値上がりで、暖房費も家計への大きな負担になっている昨今。「数十年ぶりに湯たんぽを使ってみて、その便利さと節約効果を改めて感じました」と話すのは、ライフオーガナイザーの高田舞子さん。ここでは、おすすめのポイントを教えてもらいました。

電気代の節約にもなる?直火OKの湯たんぽが便利!

皆さんの家に湯たんぽはありますか? 子どもの頃に何度か使った記憶はありますが、家族分を持っていたわけでもなく、使うのは風邪を引いたときなど非日常なシーンでした。

【写真】子どもは、ぬいぐるみを湯たんぽで温めています

そんな湯たんぽが、最近のわが家では大活躍。すっかり愛用のアイテムになりました。

●キャンプ用に購入していた湯たんぽ

日常的に使う用ではなく、キャンプ用に購入していたマルカの湯たんぽ。とはいえ、使う機会はなくキャンプ道具の中に埋もれていました。

日に日に寒さが増しているものの、毛布を出すにはまだ早いかなという先日。就寝時に足元が寒いという子どもとの会話から「湯たんぽ使ってみる?」とふと出してみました。

 

●就寝時に

何十年ぶりに使う湯たんぽ、冷えた足先に…と足元に置いてみました。その温もりはとても心地よく、母子でキャーキャー言いながら寝たのを覚えています。

頭寒足熱という熟語もありますし、湯たんぽは足元を温めるものという認識があり、最初は疑いもなく足元において寝ました。が、最近のわたしは湯たんぽを腰あたりに置いて寝るのがブーム。抱き枕ならぬ、抱き湯たんぽ。優しい温かさで腰やお腹の周りから体を包んでくれます。

子どもはいつものぬいぐるみをまず湯たんぽで温め、そのぬいぐるみを抱いて寝たりしています。

 

●電気カーペットの代わりに

大きく値上げされた電気代が気になる今冬。家族でくつろぐ際は電気カーペットの電源を入れますが、ひとりの場合はもっぱら湯たんぽの出番です。湯たんぽと一緒にブランケットをかければ、下半身はぬくぬく。

子どももブロックで遊びながら、湯たんぽに軽く腰をかけたり、足元を温めたりしています。(内部に支柱があり形状が崩れにくい構造ではありますが、湯たんぽに乗ったり負荷をかけるのはもちろん禁止なので、注意してくださいね)

●湯たんぽのここが便利!

(1) 直火が可能なものも!

トタンでできているマルカの湯たんぽは直火可能。口金を外し、ガス火でもIHでもそのままコンロに置いて温められます。

7割ほどの水量で火にかけ、沸騰前に適度な頃合いを見計らって火を止めます。別で用意したお湯(面倒なときは水をたしています)で満水にします。ちなみに私が使っているのは容量2.5リットルサイズ。

温まったら口金で封をし、火傷に注意しながらカバーをかけます。面倒くさがりのわたしは巾着袋を直接かけることがほとんどですが、鍋つかみなどを使ってもいいですね。

直火が可能ということは、何度も繰り返し温められるということ。最初はやかんで沸かしたお湯を湯たんぽに注いでいました。朝は冷えた中身を捨て、次に使う際は新しく沸かしていたのですが、直火が可能と気づいてからは水を入れ替える頻度は少なくなり、この点でも節約効果を感じています。

 

(2) 持ち運び可能!

湯たんぽは持ち運びが可能。ということは、使う場所を選びません。布団の中はもちろんのこと、勉強時の足元、カーペットの上で寝転ぶとき、どこにでも持ち運べます。

ダイニングテーブルでパソコン作業をしている今も、足元には湯たんぽが…(笑)。電気ストーブのないわが家ですが、こうすれば足元はぬくぬく!

キャンプなどのアウトドアにも持っていけますし、持ち運べる手軽さが気に入っています。

 

万能×エコな湯たんぽ、おすすめです! エアコンの風や乾燥が苦手な人、ストーブに近づくと危険なペットや乳幼児がいるご家庭にもぴったり。

元気な寝相の息子は長時間湯たんぽに触れてはいませんが、低温やけどには十分注意が必要です。小さいお子さんや高齢者に使う場合は、布団が温まれば湯たんぽを取り出すなど工夫しましょう。

電源要らず、持ち運び可能、エコになる直火可能の湯たんぽ。わが家の愛用アイテムです。