50代、家にものをためない5つの習慣。「100円ショップは要注意」の理由
ものを捨てられないなら、普段から増やさないようにつとめるのもコツ。50代のトップブロガー中道あんさんは、すっきり暮らしを実践中。そんな中道さんにものを増やさないコツを教えてもらいました。
家にものを溢れさせないためにしていること
亡くなった私の母は、使いもしないものを「もったいないから」という理由から捨てられない人でした。結果、どんどんものがたまっていき、管理ができず、あるものでもさらに買ってしまう…という悪循環を繰り返した結果、終活では捨てるにもお金がかかりました。
そういう経験をしたからこそ、ものよりも空間の方が大事であって、いいものを少しだけという価値感になったのだと思います。今回は、家にものを溢れさせないためにしていることをお伝えします。
●(1) 定期的に捨て活をする
家電の保証書、お得なクーポンがついだDM、光熱費の明細書などなど、油断しているとどんどんたまっていく紙類。私は、自営業なので領収書やレシートなど経費や各種手続きの書類などがたまりやすいです。
紙類のやっかいなのは、溜めこみすぎると必要な紙を探せなくなることです。必死で探しても見つからずイライラが募る一方、諦めかけたときにひょっこり姿を現すものです。
だから、長期間保管しなければならないものは、ファイリングして混ざらないように。DMは届いたらすぐに開封して中を確認して、クーポンは冷蔵庫の前に貼って期限内に使うように見える化。それでも、知らず知らずのうちにたまっていくので、定期的に捨て活します。
捨て活のコツは、ゴミの日にレジ袋1つ分不要なものを捨てること。それなら5分とかかりません。繰り返していくと自然にものは減っていきます。一度にやろうとせず、数回に分けて処分していくと面倒くささを感じません。
●(2) ものが1つ増えたら1つ減らすを実行する
このルールを守るだけで効果はあります。1つ買ったら1つ手放す必要があるので、欲しくなったときに、ではなにを手放すかと考えるようになり、衝動買いをしなくなります。
ものが増える原因のひとつは、いっときの感情でもの買ってしまうことです。必要かどうかで判断すると「欲しい」と思ったものはすべて必要でしょう。でもなにかを減らすとなったら、冷静になれ「それほどでもなかった」と思うようになります。
●(3) 空間を埋めるために収納ケースを増やさない
わが家は収納が比較的多い造りになっています。捨て活して気づいたのですが、収納スペースが多いほど、管理できないということです。普段使わない押入れの収納ケースには、OL時代の制服が仕舞われていてびっくり。30年以上ずっとしまってあったんですね。
ものが増えたら収納ケースを増やす。という考えになっていたので、どんどんケースが増えていったようです。よく考えてみれば、収納ケースも「もの」です。空間あるから収納しよう。という考え方ではなく、必要なければ空間のままでいい。むしろその方が管理の手間が省けていいのです。収納ケースをたくさん処分して、クローゼットは7〜8分目、風通しよくしています。
●(4) もの別に数を限定する
「たくさんあれば安心できる」というのは、ものがなかった昭和世代に生きた親から受け継がれた概念ではないでしょうか。私は、冬のセーターは4枚、夏のTシャツは3枚。デニムは3本もあれば十分。下着は5セット、靴下は4足。収納スペースに合わせて数を限定しています。
わが家はパントリーがないので、洗剤や調味料などもストックは置いていません。なくなる少し前に購入するようにしています。万が一うっかり切らしてしまっても、コンビニに走ればすむことです。食器用洗剤などは固形石鹸でも間に合いますから、焦る必要もありません。
これじゃないといけない、という思い込みを捨てることで、ものに対する執着心も薄れ、少ないもので何とかしようという知恵と工夫が生まれます。
●(5) なんとなく100円均一ショップへ行かない
以前、100円ショップにハマっていました。100円ですばらしいアイデア商品があふれかえっていますよね。私はゆで卵の殻をキレイにむくことが苦手だったのですが、100均で卵の底に小さな穴をあけてゆでると、つるりんと剥けるという穴あき器を購入。本当に優れものでしたが、穴をあけるのなら包丁の角でできることに気づいちゃったのです。
あれば便利、なくてもどうにかなる、というものをどんどん買っていたと反省。なにかおもしろいものはないかな〜と100円ショップに行く習慣を手放しました。
以上、家にものをあふれさせないための5つのポイントをお伝えしました。
私の人生のテーマはシンプル&スマートに生きることです。つまり身軽に生きたいと思っています。それにはできるだけものを持たないこと、選択肢を少なくすることです。
どう生きるか、なにを大切にしていきるかを決めれば、ものに対する執着心や持たないことへの不安は薄れていくのではないでしょうか。