紙をはることで、雑貨をおしゃれにリメイクする「デコパージュ」。自分らしくかわいくアレンジすることで、世界にひとつだけのアイテムに大変身! ここでは、ジャパンアートペーパー講師・前田尚美さんに教えてもらいました。

紙をはるだけでかわいく生まれ変わる!「デコパージュ」

「紙を切る」「はる」「コーティングする」の3ステップで、身近な小物が世界にひとつだけのオリジナルアイテムに早変わり! シンプルな工程だから不器用な人でも安心です。

●紙をはるだけで不要なものが生まれ変わる!

紙をはることで雑貨をおしゃれにリメイクする「デコパージュ」。金属や布、プラスチックなど素材を選ばない手軽さが大人気。

「仕上がりをきれいにするポイントは、ペーパーナプキンから切り抜くモチーフの大きさに気をつけること。大きいとはるのにシワになりやすいから、小さいものを選んで。また初心者こそ道具や材料選びも大切。たとえば毛足のそろった毛質のいい筆を選ぶと、作業がしやすく簡単にきれいに仕上げられます」

<デコパージュ推しPoint>

ポイント1:いろんな素材にできる
ポイント2:絵心がなくても大丈夫
ポイント3:捨てるはずのものがかわいく変身

 

ジャムのビンが小物入れに「あきビンデコパージュ」

家にあるペーパーナプキンをあきビンにはるだけで、おしゃれな小物入れに変身! ペーパーナプキンは、インクがにじむこともあるので、試し塗りしてから始めましょう。

●使うもの

・プライマー(金属用下地)
・ナイロン筆(のり・ニス用・絵の具用)
・ドライヤー
・アクリル絵の具(白)
・ペーパーナプキン
・水筆ペン(またはハサミ)
・練り消しゴム
・デコパージュ液(のり)
・ウエットティッシュ
・水性ウレタンニス

●つくり方<所要時間は2時間>

手順を参考に、自分だけのオリジナル作品をつくっていきましょう。

(1) ビンのフタにプライマーを塗り、冷風で乾かす

ビンのフタに筆でプライマーを塗る。塗布後は、ドライヤーの冷風を1〜2分かけて乾燥させる。

すべての工程において、筆で同じところを何往復もしないことが美しく仕上げるコツ。また使用する筆は、塗るアイテムによって筆先の太さを変えると作業がしやすい。今回はのり・ニス用に14号、絵の具用に18号を使用。

(2) アクリル絵の具を4〜5回塗り重ねる

乾いた(1)のフタに筆でアクリル絵の具を塗り、ドライヤーの冷風を1〜2分かけて乾燥させる。フタの地色が透けなくなるまで絵の具を塗って乾燥させる…を繰り返す。

<Point>

筆跡が残ってしまっても、ニスを塗ればリカバリーできるので気にしない!

(3) ペーパーを切り抜いて1枚にはがす

ペーパーナプキンを広げ、使う部分を決めたら、周囲に少しだけ余白を残して切り抜く。このとき、筆先から水が出る「水筆ペン」でモチーフの周囲を濡らすと、紙が手で簡単に切れるので作業がラク。

ペーパーナプキンは紙が3層ほど重なっているため、上下を練り消しゴムではさんではがし、表面の絵柄の印刷された紙のみを使う。

(4) ペーパーをビンのフタにはりつける

フタに切り抜いたペーパーを仮置きする。

ペーパーをはる部分に筆でデコパージュ液を塗り、ペーパーを置いて、周囲の余白部分までトントンと指で押さえる。

さらにウエットティッシュでしっかり押し、フタとモチーフを密着させる。シワができていても、ここでギュッと押せば目立たなくなるので大丈夫。フタの縁からはみ出たペーパーは、縁の端ギリギリでカット。

(5) デコパージュ液でコーティングする

すべてのペーパーをはり終えたら、デコパージュ液を上から塗り、ドライヤーの冷風を1〜2分かけて乾燥させる。

(6) ニスでさらにコーティング

モチーフをはる際にできたシワや、筆跡の線などをきれいに消し、強度をアップしてくれるニス。ニスを塗る→ドライヤーの冷風を1〜2分かけて乾燥…を2〜3回繰り返す。初心者にはマットタイプのものがおすすめ。

いろんな素材にできるからアレンジ自在!バッグ&缶&スマホケース

バッグなど、持ち歩けるものにデコパージュをするのもおすすめ。

自分だけのオリジナルグッズが手軽につくれる! ジュートバッグもデコパージュでアレンジ。

紅茶缶もアレンジ。

スマホケースもデコパージュ。

「ファッションアイテムとして楽しめるのも、魅力の1つ。人に見てもらえると、モチベーションが上がりますよ!」