日々の暮らしぶりをSNSやYouTubeで発信しているタレントのRIKACOさん。インスタグラムのフォロワー数は29.7万人を誇り、多くの女性から支持を集めています。さらに昨年発売したエッセイ『RIKACO LIFE』(学研プラス刊)では、子育て論や更年期、終活のことまで50代女性が気になる内容をつづっています。ESSEonlineでは、改めてRIKACOさんに50代からの生き方をインタビュー。後編では、現在の暮らし方についてお話を伺いました。これから50代になる女性へのアドバイスも!

RIKACOさんが暮らしで意識していること。忙しくても、なるべく自分に手間をかけたいと思うように

「2019年に公式YouTubeチャンネルを始めたことで、動画を撮って編集するなど、自分自身でやるべき仕事が膨大に。感覚としては、300倍くらい増えた気がします(笑)」と話すRIKACOさん。

【写真】RICACOさんのヘルシーな食卓

慌ただしい日々でも、手をかけるところはかけ、手を抜くところは抜いているそう。

「炊事で言えば、スープやカレー、煮物をつくって余ったら、小分けにして冷凍庫にストックしておきます。そうすると、忙しくて食事の用意ができないときでも、買わずに自分が調理したおかずを食べることができます。

ご飯が二膳くらい余ったときは、ラップに包んだだけのごはんと、塩むすびにしたおにぎりを2種類冷凍しておきます。そうすると、急いで出かけないといけないときはおにぎりを持って出ればいいし、自宅で急いでご飯を食べないといけない日はそのご飯を温めればいい。飲み物も、パッと冷蔵庫からなにかを出してタンブラーに入れて行きます」

●意識して丁寧に暮らそうと心掛けています

最近では、「忙しいときは外で買えばいいという意識が、以前より8割減った気がする」と話します。

「『面倒だから』『買えばいい』という気持ちがペットボトルやプラスチック容器などのゴミにつながると思うと、自宅からマイボトルを持って行けばいいと思いますし、そもそも自宅で用意したものを飲んだり食べたりする方が、体にも優しい気がしますよね。

ただ、それで病気を防げるかといえば、そんな自信はありません(笑)。単に、自分がそうすることが心地いいからやっているだけです。

また、完全に自炊とまではいきませんが、なるべく自分に手間をかけたいと思う気持ちが強くなりました。一人きりの生活になると、食事一つとっても疎かにしがちでしょう? 本当にどうでもよくなって手抜きが始まるから、意識して丁寧に暮らそうと心がけています。私たちの体は、食べたものでできていますしね」

●リセットできる場所や習慣をもつ

生活だけでなく、気持ちを整える習慣も取り入れています。毎日欠かさないのは、愛犬との朝の散歩。

「朝散歩に行くと、風の冷たさや、梅の花の蕾など、季節の移り変わりを感じられます。こうやって少しでも季節を肌で実感する時間があると、毎日どんなに慌ただしくても、その都度気持ちをリセットできる。私にとって心を豊かにする、なくてはならない習慣ですね」

ほかにも、月1〜2回海に出かけ、なにもせず海を眺める時間も大切にしていると言います。

「浜辺を歩いて海の風に当たり、波の音を聞いていると、心が洗われていく。自分を取り戻す、必要な時間だと実感します。

だれしもが、好きなこと、自分がリセットできる場所を持っていると思います。たとえば、友達と会っておしゃべりする時間だという人もいるでしょうし、運動だという人もいるでしょう。自分がどうしたらリフレッシュできるかを知っていると、ストレスをため込まないで済む。だからなるべく自分が好きなことをみなさんにも探してほしいし、その時間をつくるようにしてほしいですね」

大前提として、ストレスの原因はできるだけ排除するように心がけているそう。その一つが、あふれんばかりの情報。

「最近ではテレビはおろか、ニュースも3日に1回くらいしか見ません。常に世の中の情報をインプットする必要はないと思っているんです。見ていてつらい気持ちになるニュースなら見ない方がいいし、かといってなにも知らないのは困る。そう考えると、3日に1回くらい見るのがいい塩梅かな、と考えています」

●今は10年後の目標のための準備期間

最後に、RIKACOさんが今後やりたことを聞いてみました。

「今はワンちゃんが13歳と11歳でまだ元気でいてくれているんですけど、この子たちがいつか天国に行ったら、次はペットを飼わずに世界各国を旅したいと思っています。パリとかイタリアとか、アジアとか好きな国に2か月くらいアパートを借りるんです。そして、時間に捉われずに、その街で好きな食材を買って現地の文化に触れて、お料理したり買い物をしたりして住んでみたいですね。その頃、自分も世界もどうなっているか分かりませんが、本当の自由って多分そんな感じかな、と思うんです。

そのためには、貯蓄もがんばらないとね(笑)。65歳くらいからは、飛行機のビジネスクラスに乗ってアパートを借りて生活する自由な生き方ができることを目指して」

10年後の目標に向かって、心も体も生活も整えつつ、お金の準備も始めているというRIKACOさん。目標があるだけでも、50代の生活は充実してくるのだと、教えてくれました。

RIKACOさんのライフスタイルや、大切にしていることなどが『RIKACO LIFE』(学研プラス刊)では、より詳しくつづられています。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。