型破りで自由奔放な裁判官を描き、大人気を博した連続ドラマ『イチケイのカラス』が劇場版に。「携わったドラマが映画化されたのは初めて」という主演の竹野内豊さんに、作品への思いを聞きました。

難しく見える法廷ドラマも、茶目っ気あるキャラクターのおかげで受け入れられたのだと思います

令和の「月9ドラマ」として最高視聴率をマークした『イチケイのカラス』の劇場版が公開になります。破天荒な裁判官・入間みちおを演じるのは、テレビ版に引き続き竹野内豊さん。じつは、携わったドラマが映画化されるのはこれが初めてのことなのだそう。

【写真】かっこよすぎる!竹野内豊さん撮りおろし

●入間みちおは今の時代に必要なキャラクターかもしれない

「裁判官に焦点を当てたテレビシリーズをやらないか? と初めて耳にしたときは、暗いニュースの多い今の世間に、難しい専門用語が飛び交う法廷もののドラマを受け入れていただけるのだろうか…などと感じたものです。しかし、浅見理都さんの原作漫画がおもしろくて、すぐに興味をもちました。私が演じた入間みちおは、裁判官の不文律など気にしないちょっと風変わりな人物。田中監督が、遊び心のあるヒントを投げてくださったり、『感じるまま自由に演じてみてください』と声をかけてくれた結果、みちおのキャラクターがうまく色づき、難しい題材であっても、幅広い年齢層の方々から愛される作品になったのだと思います」

●ダウンジャケットも自分で洗濯しています

撮影では、シンプルなシャツの着こなしからポージングまで、ひとつひとつが絵になるかっこよさで、カメラマンをうならせていた竹野内さん。

「イケオジ(イケてるオヤジ)」として、そのファッションにも注目が集まる竹野内さんは、自身のワードローブをほぼ自分で管理していると言います。

「時間があるときはクリーニングに出さず、自分で洗ってしまいます。ダウンジャケットも手洗いするのですが、羽毛もふっくらと復活しますよ(笑)。洗濯は、長くひとり暮らしをしている間に自己流でいろいろ学びました。その過程でダメにした衣類も多いですね」

物もちがよく、気に入ったものは長く大切に使うため、何年も前に買った服も、最近買った服と同じようによく着ているのだとか。ただ、後悔したことも…。

「ステイホーム中に、片づけに燃えて、服を処分しすぎてしまったんです。今は探しても手に入らないヴィンテージのブルゾン…あれはもったいなかったなって。もっと考えてやればよかったな(笑)。なんでもやりすぎには要注意です! 皆さんも気をつけてくださいね」

 

発売中のESSE2月号では、ほかにも竹野内さんの役づくりや作品での裏話まで、たっぷり伺っています。ぜひご覧くださいね。