サウジアラビア戦の板倉滉(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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22日、日本代表の板倉滉がサウジアラビアの戦いぶりに発憤した。

9月に左ひざ内側側副じん帯の部分断裂のケガを負った板倉滉は、17日にUAE・ドバイで開催されたカナダ戦でプレーし、順調な回復ぶりをアピール。ワールドカップ本大会でも活躍が期待される。

ただし、この大会では初日にアジアチャンピオンのカタールがエクアドルに0-2と敗れ、2日目にはFIFAランクアジアナンバー1のイランがイングランドに2-6の大敗を喫した。アジア勢の不振が目立つ中、3日にサウジアラビアがアルゼンチンに2-1と逆転勝ちを収めている。

そのサウジアラビアが勝ったこの試合を板倉は一部見ていたという。

「あのチームがアルゼンチン相手にあえて戦えてるところは、僕たちにとってもすごくいいニュースだったし、サウジに負けずドイツを叩きたいという思いはあります」

板倉はその勝因をどう見たのか。

「(サウジアラビアの)ライン設定がすごい高かったですし、やっぱり思い切りのよさはすごい大事になってくる」という。だが、それだけでは勝てないと感じていた。

「そこで前に押し上げるだけじゃなくて、ドイツだったその一瞬で裏を突いてくるスピード感もあるので、そこは本当にディフェンス陣で声をかけながら間延びしないようにコンパクトにやりたい」

サウジアラビアは2月1日、ワールドカップアジア最終予選で戦い2-0の勝利を収めて本大会出場に大手をかけたときの相手。そのチームの勝利に板倉は大いに刺激を受けていた。

「今日の試合を見ても一発勝負何があるかわかんない。明日もやれる自信はみんな持ってると思うので、楽しみです」


【文:森雅史@ドーハ/日本蹴球合同会社 撮影:岸本勉/PICSPORT】