豪華絢爛な江戸型人形山車が蔵の街を練り歩く、栃木市最大の祭り「とちぎ秋まつり」の本まつりが12日、4年ぶりに開かれました。

栃木市を象徴する蔵造りの街並みを華やかな山車が練り歩き、威勢のいいおはやしが響き渡ります。

市内10の町内から9台の江戸型人形山車と1対の獅子頭が街に繰り出し、このうち巴波川に掛かる幸来橋では江戸時代に作られたとされる倭町3丁目の「静御前」と、倭町2丁目の「神武天皇」が競演しました。

とちぎ秋まつりは2年に1回開かれる栃木市最大の祭りで、2020年は新型コロナウイルスの影響で中止されたため、今年は4年ぶりの開催です。

実行委員会によりますと、祭りの関係者は2週間前から健康チェックシートで体調管理を行っていたほか、山車が密集しないように距離をとって巡行することなどを徹底しているということです。

今年は國學院栃木高校から夏の甲子園に出場した野球部や12月、全国大会に出場するラグビー部のメンバーが山車を引きまつりを盛り上げました。

訪れた人たちは江戸時代の雰囲気をそのままに技と粋を現代に伝える豪華絢爛な山車を写真に収めていました。

13日は、開館したばかりの栃木市立美術館の前を初めて巡行するということです。