12年前に企画された日光二荒山神社中宮祠にある神楽殿の天井画が完成し11日から一般公開が始まりました。

天井画の最後の工事のため3カ月に渡って閉められていた神楽殿が解放され天井画の全貌が明らかになりました。

この天井画は先代の宮司が神楽殿に新たな魅力を作り出そうと今から12年前の2010年に文星芸術大学に依頼して作られました。

天井画は正方形の格子状になっていて合わせて120枚あります。

入口に近い「前の間」と「中の間」には奥日光の動植物などの絵が72枚あります。こちらは2012年から制作がスタートし2015年に奉納されました。

今回作られたのは48枚で一番奥の「奥の間」にあり、龍や麒麟、鳳凰などの架空の動物のほか星座がモチーフになっています。

デザインは文献や彫刻などを参考に学生や職員のオリジナルで作りました。

これで全ての天井画がそろい12年の歳月をかけてようやく完成。全てを作り終えるのに学生、職員合わせて述べ50人が携わりました。

12年前に依頼を受けた文星芸術大学の荒井孝特任教授も一般公開初日に神楽殿を訪れ、感慨深げに作品を眺めていました。