栃木銀行は10日、2022年4月から9月までの増収減益となる中間決算を発表しました。

宇都宮市の栃木銀行本店では黒本淳之介頭取らが中間決算の内容を発表しました。

銀行単体で見ますと、経常収益は218億円で去年の同じ時期と比べておよそ17%、32億円増えました。

一方で、海外金利の上昇により国債などの損が拡大しその売却損として48億円を計上したため経常費用は、25%増の195億円となっています。

この損失に充てるため、下落相場の中で保険的に行ってきた投資信託を解約して対応しています。

これが経常収益が増えた主な要因となっています。

解約分の利益を除いた、本業のもうけを示すコア業務純益は9.1%増の40億円で最終的な利益となる中間純利益は14.0%減の16億円となりました。

通期の見通しは、新型コロナウイルスの影響や急速な円安、ロシアのウクライナ侵攻に伴う燃料や材料価格の高騰を理由に据え置き、年間の純利益は30億円を見込んでいます。