空気が乾燥し火災が発生しやすくなる季節を迎える中、9日から秋の全国火災予防運動が始まりました。

これを受けて宇都宮市の中心市街地で10日、避難経路が十分に確保されているか消防が店舗などを立ち入り検査しました。

立ち入り検査を行ったのは宇都宮市中央消防署の職員7人です。

2021年12月に大阪市の雑居ビルが放火され26人が亡くなった事件を受けて、同じような火災が発生した場合のリスクを減らすため宇都宮市中心部にある店舗などをチェックしていきました。

オリオン通り沿いにある全ての建物を立ち入り検査するのは今回が初めてです。

火災が発生した場合、階段や通路に荷物などが置かれていると避難の妨げになったり、火が荷物に燃え移ることで避難ルートとしての機能を果たさなくなることから、職員たちは1軒1軒建物を見て回り、階段などにスペースが十分に確保されているか確認していました。

宇都宮市では今年に入り9月までに86件の火災が発生し、4人が亡くなっています。

このところ乾燥している日が続いていることから消防では火の取り扱いには十分注意するよう呼びかけています。

立ち入り検査は11日も行われ、合わせて70の建物を検査する予定です。