栃木県内の新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者が11月に入って1,000人を超える日が続くなど第8波の心配があることから、福田富一知事は改めて基本的な対策と、感染力が強いとされるオミクロン株に対応したワクチン接種を行うよう呼びかけました。

県内では、新型コロナウイルスの感染者数が10月中旬以降、増加していて特に今月に入ってからは、1日当たりの新規感染者数が1,000人を超える日が続き感染拡大の傾向にあります。

これに伴い病床使用率は警戒度を判断する5段階のレベルで真ん中のレベル2の範囲に再び入り、直近では30%に迫っています。

医療提供体制の負荷が高まることや第8波が懸念される一方で9月下旬から始まったオミクロン株対応のワクチン接種率は、県内では今月7日現在で全国平均をやや上回るものの9.50%に留まっています。

これから冬にかけて、季節性のインフルエンザとの同時流行も考えられることから県は、発熱外来の診療可能人数の底上げを図るため、コロナとインフルエンザの感染者が1日当たりで合わせておよそ1万3,600人発生することを想定した医療体制の整備計画を作成しています。

   

コロナ患者は、この夏の第7波の2倍ほどの人数に対応するべく最終調整していて今月14日に国に報告する予定です。

これに合わせて、確保病床数を増やせるよう医療機関に呼び掛けるほか、臨時医療施設の再開も検討します。