コカナダモ自体は成長する際に窒素やリンなど湖を汚す物質を吸収すると言われていて、水質浄化作用が確認されています。

しかし、冬になって枯れてしまうと、吸収した物質が再び水の中に戻ってしまい水質悪化の原因になることから、コカナダモが枯れる前に湖から取り除く作業を毎年行っています。

作業の初日となった8日は、県から委託を受けた業者が水草専用の刈り取り船を使ってコカナダモを除去していきました。

除去を続けた結果コカナダモの量は年々減っているというものの去年は3日間で1.1トン刈り取ったということです。

刈り取り船による除去作業は10日まで続き、11月12日には地元のおよそ100人が機械では刈り取りにくい場所の除去作業を人力で行う予定です。

コカナダモは、栃木県の「優先的に除去する外来種」に指定されています。コカナダモは昭和初期に実験用の植物として北米から持ち込まれたものが野生化してしまったということです。

そのほかにも現在県が指定している外来種はサクラやモモの木を枯らせてしまうクビアカツヤカミキリなどご覧の11種で、生態系を乱したり環境への影響が懸念されたりするため根絶、排除が続けられています。

県自然環境課の担当者は、「外来種をむやみに放してしまうと大きな影響を与えてしまう。在来種を守るためにも見つけたら連絡してほしい」と呼びかけています。