障がい者施設の利用者を農家に派遣する農福連携の取り組みを進めようと宇都宮市で4日、見学会が開かれました。

コメや野菜を栽培している宇都宮市の山口農園では、労働力の確保などを目的に5年前から農福連携に取り組んでいます。

4日は、この取り組みを検討している就労支援施設や生産者が山口農園を訪れ、施設の利用者がタマネギの苗を植えている様子を見学しました。山口農園の杉山司さんは障がい者が行う作業を単純に分かりやすくすることでコストがかかる面もあるがメリットの方が大きいと説明していました。

派遣している施設側は利用者が責任をもって作業をしているほか、外で働くことで刺激にもなっていると話していました。農家と障がい者福祉施設の橋渡しをする栃木県のマッチング事業で、毎年40件ほどが成立しています。

栃木県はこの取り組みを進め、農業の発展のほか障がい者の自信や自立につなげたいとしています。