海を未来へ引き継ぐプロジェクトを進める日本財団は24日、日本水路協会と協力して日本近海の比較的浅い部分を地図化する新しいプロジェクトをスタートさせました。

この「海の地図プロジェクト」はこれまでほとんど把握されていなかった水深0mから20mの浅い海底の地図を作るものです。日本で初めての試みとして全国的な航空測量を10年かけて行い日本の海岸線およそ3万5千kmの90%の海の地図の整備を目指します。

浅い海底の詳細な情報はこれまで2%ほどしか把握できておらず技術の向上を停滞させる原因にもなっているといいます。海の地図は生態系の把握はもちろん防災や水難事故防止などへの活用が期待されています。

日本財団が長年取り組んでいる次世代に豊かな海を引き継ぐための基盤づくりや人材育成に向けてもこの地図を活用していくということです。