近年林業では、高齢化による担い手不足が深刻な問題となるなか、林業を推進する矢板市の委員会が2日、福田富一知事を訪れ市内の高校に林業の人材を育成するコースの設立を要望しました。

栃木県は、土地のおよそ54パーセントにあたる35万ヘクータールほどの森林があります。

木材の需要が高まっている一方で、林業は高齢化による担い手不足が喫緊の課題になっています。

この状況を解消するため矢板市の林業や人材育成を推進する委員会は、地域の林業と木材産業を持続可能なものにするため、県立の矢板高校に「林業人材育成コース」の設置を県に求めました。

    

委員会の江連比出市会長は、育成コースで高校生に林業に関する基礎知識や、ドローンによる図面作成などの最新技術を学んでもらい、即戦力として林業への就職につなげたいとしています。

福田知事は、「社会の関心が林業に向いていることは承知している」としたうえで、「林業に対して生徒が目を向けるような環境にしていくことが一番重要。県としても考えをまとめていく」と話しました。