さまざまな分野で功績があった人に贈られる秋の褒章の受章者が発表され、栃木県関係では15人と2つの団体が受章しました。

今年度の秋の褒章は717人と29の団体が受章しました。このうち栃木県関係では、長年にわたり社会奉仕活動に従事してきた人に贈られる緑綬褒章に2つの団体が、農業や工業などの分野で他の模範となった人に贈られる黄綬褒章に4人が選ばれています。

また、公共の仕事や産業の振興に力を尽くした人に贈られる藍綬褒章には11人が選ばれ、栃木県関係者は合わせて15人と2つの団体が受章しました。

藍綬褒章を受章した宇都宮酒造社長の菊地正幸さん61歳。宇都宮酒造は1871年に宇都宮市柳田町に創業の老舗の酒蔵で、菊地さんは大学在学中の1983年から創業家の一員として経営に携わり以来、およそ40年に渡って酒造りの道を歩んできました。

また、菊地さんは栃木の酒を全国に広めようと2015年には県内の酒蔵で構成する県酒造組合の会長に就任。恵方巻と同じようにその年の吉の方角を向いて酒を飲む「恵方飲み」を県内に広めるなどユニークな手法で日本酒の振興に貢献してきました。

菊地さんは県酒造組合会長を3年間務めて2018年に退任した後は、全国組織の日本酒造組合中央会で関東信越支部長に就任し、舞台を広げて活動中です。そして日本国内のみならず世界に栃木の酒を発進したいと意気込みます。