金木犀の花が咲き、そして落ちた。ひんやりした雨が降り、半袖ではもう肌寒い。Jタウンネット編集部がある東京都千代田区には今まさに秋が到来している。

そんな2022年10月5日、大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイのツイッター公式アカウント(@rinyu_kurodake)から次のような写真付きのつぶやきが投稿された。

写真を見ると、ロープウェイの左右が一面の雪景色......、見るからに寒そうだ。

北海道に一足早く訪れた冬の姿に、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。

「寒いわけだ〜」
「この寒さはもしやと思ったら、やっぱりか」
「とうとう来た〜」
「北海道民の思い 『来るべきものが来てしまった』」
「おー、冬の陣到来か」

Jタウンネット編集部は、10月5日午後、北海道に電話して話を聞いた。

秋の紅葉と雪景色のコラボレーション

北海道のほぼ中央・上川町にある大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイは、層雲峡温泉と黒岳5合目を結ぶ、日本最北のロープウェイだ。

5日の初雪について、取材に応じた同社の担当者は、こう語る。

「今年は、北海道も残暑が長かったのですよ。9月下旬から10月初頭まで、30度近いところもあったそうです。そのせいで、初雪が降るのは、多少遅れたのかもしれません」(大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ担当者)

10月初旬でもかなり早いと感じたが、例年の初雪は9月中旬頃が多いそうだ。

これから北海道には厳しい寒さが訪れるのだろう。とはいえ、担当者の声は弾んで聞こえた。

北海道の人は、ひょっとしたら冬が好き? 初雪を見ると、なぜか心が和む? それとも身が引き締まる思いなのだろうか。

ツイッターユーザーからも、「北海道の冬が訪れましたね」「こっから駆け足で冬がやってきますね」といった感想も......。心地よい緊張感が伝わってくる。

大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイのツイッターアカウントは同日、雪景色の中の紅葉の様子も投稿している。

雪国でなければなかなか楽しめないコラボレーション。絶景だ。