両者はキャンバスの上に座り込んで、健闘をたたえ合う

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 HERO'S 2006〜ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント準々決勝、ケスタティス・スミルノヴァス(リトアニア/リングス・リトアニア) vs 桜庭和志(日本/フリー)の試合は、桜庭が壮絶な殴り合いから、腕ひしぎ十字固めを極め、HERO'Sデビュー戦を勝利で飾った。

 HERO'S初見参。37歳の桜庭は、自身の“ヒーロー”タイガーマスクのマスクをかぶって入場。リングに上がってマスクを脱ぎ去ると、客席から大歓声が上がった。対するスミルノヴァスも、“憧れ”の高田延彦のテーマ曲に乗って入場した。

 桜庭は、ブラジルのシュートボクセで学んできた打撃テクニックをいかんなく発揮。打撃を連発し、ペースを掴みかけたが、スミルノヴァスの左ストレートをアゴにもらい、まさかのダウン。その瞬間、レフェリーが“桜庭の身体がリングの外に出ている”という理由で攻防にブレイクをかけ、両者をリング中央へと引き戻した。

 微妙な判定の間に意識を取り戻しつつあった桜庭。さらに拳を浴びたところで、スミルノヴァスの右足にしがみつき逃れようとしたが、今度はマウントをとられ、逆にタコ殴りに遭った。チョークスリーパーに移行してきたスミルノヴァスを回避。ようやく立ち上がった桜庭だったが、すでに千鳥足になっていた。

 ここから壮絶な打撃戦が展開した。フラフラの桜庭が猛然と仕掛ける。スミルノヴァスの顔面めがけ、何度も左右のアッパーを繰り出した。数発がクリーンヒットし、スミルノヴァスは鼻血を噴出。足が止まり、防戦一方になったスミルノヴァスに対して、桜庭は投げを打ってサイドポジションに移行すると、右腕を捕らえて腕ひしぎ十字固めを極め、タップを奪って見せた。

 桜庭は試合後、「ちょびっと、なんでここにいるのか半分くらい記憶が飛んでいるんですけれども、これからも頑張りますので、よろしくお願いします」と満員の客席に向かって挨拶した。・『HERO'S 2006』を写真で振り返る/フォトギャラリー
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