愛知県半田市は、江戸時代から醸造や海運で栄えたエリア。別名「蔵のまち」とも呼ばれ、いまでも歴史を感じるスポットが残ります。

今回は、そんな半田市の古き良き歴史と文化を知ることができるオススメのおでかけスポットをご紹介!半田市だからこそ体感できるスポットを巡って、楽しい休日を過ごしてみませんか?

明治の工場をリノベーション!『半田赤レンガ建物』

夜になるとライトアップも。

『半田赤レンガ建物』は、明治31年に「カブトビール」の製造工場として誕生した建物。明治時代のビール工場としての建築や、戦争の傷跡までそのまま残されていて、その歴史の貴重さから国の登録有形文化財にも登録されています。

3つの常設展示室では、パネルや模型で半田赤レンガ建物とカブトビールの歴史を学ぶことができます。

現在は、3つの常設展示室が設けられ、パネルや模型などで視覚的に半田赤レンガ建物とカブトビールの歴史を学ぶことができます。レトロな看板や道具などを見ながら、当時の生活に思いを馳せてみてください。

館内では名物「生カブトビール」600円を味わうことができます。ショップにはお土産用の「カブトビール瓶」明治・大正 各600円も。

さらに、展示室だけでなくカフェ&ビアホールも併設!復刻版「カブトビール」が味わえるのです!レトロな雰囲気のなか当時のビールを味わえば、気分はすっかり明治時代へタイムスリップ。

赤レンガ広場には巨大な「カブトビール広告塔」も登場!明治末期に旧名古屋駅に実在した広告塔を再現しているのだとか。新たなシンボルタワーで写真撮影を楽しむのもいいですね。

店舗名:半田赤レンガ建物

住所:愛知県半田市榎下町8

電話番号:0569-24-7031

営業時間:9:00~17:00
※カフェ・ショップ10:00~

公式サイト:https://handa-akarenga-tatemono.jp/

ミツカンの酢づくりを学ぶ!『MIZKAN MUSEUM』

運河沿いの黒壁に馴染む、黒を基調としたシックな建物。

『MIZKAN MUSEUM』は、文化元年(1804年)に創業したミツカンの歴史や酢づくりを学ぶことができる体験型ミュージアム。長い歴史の中で培われてきた酢づくりの技術やものづくりへのこだわりを知ることができます。

江戸時代に活躍した長さ20mの弁財船を再現。「時の蔵」ゾーンで見ることができます。

館内は、「大地の蔵」「水のシアター」「時の蔵」「風の回廊」「光の庭」の5つのゾーンに分かれ、それぞれ見て、触れて、体感しながら学べる仕掛けが満載。「マイ味ぽん」づくりも人気のコンテンツです!見学コースは、5つのゾーンをすべて巡れる全館コースと、大地の蔵コースの2種類があるので、目的やスケジュールに合わせて選んでみて。

館内は全て撮影OKなのが嬉しいところ。人気のフォトスポットで思い出に残る一枚を。

ミュージアム内には、ショップも併設されています。ここでしか買えない数量限定商品「千夜」などこだわりの酢や、ドレッシング、オリジナルグッズは眺めているだけで楽しい!ぜひお土産にお気に入りを見つけてみて!

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため休館している場合があります。HPでご確認の上お出かけください。

店舗名:MIZKAN MUSEUM

住所:愛知県半田市中村町2-6

電話番号:0569-24-5111

営業時間:9:30~17:00(最終受付15:30)
※事前予約制

公式サイト:https://www.mizkan.co.jp/mim/

童話の世界に飛び込んで『新美南吉記念館』

南吉が物語で描いた里山の風景は、今も地域の人たちによって守られています。

『新美南吉記念館』は、愛知県半田市出身の童話作家・新美南吉の記念文学館。半田市岩滑地区に生まれた新美南吉は、「ごんぎつね」や「手袋を買いに」など、国語の授業でも親しまれる数々の名作を残した童話作家で、2023年には生誕110周年を迎えます。

「手袋を買いに」の一場面を再現。子狐と一緒に中を覗いてみると、楽しい仕掛けが!

館内では、自筆原稿や日記、手紙などの貴重な資料で南吉の生涯を紹介。童話の世界観に触れられる貴重な時間が過ごせます。館内のいたるところに子狐が隠れているので、探しながら見学を楽しんでみてくださいね。

また、記念館の外観も緑と融合したおしゃれな雰囲気。自然あふれる空間なので、のんびりと散策を楽しむのもオススメです。

※11~12月はリニューアル工事のため臨時休館

店舗名:新美南吉記念館

住所:愛知県半田市岩滑西町1-10-1

電話番号:0569-26-4888

営業時間:9:30~17:30

定休日:月曜、第2火曜※祝日または振替休日 は開館、翌開館日に休館

公式サイト:http://www.nankichi.gr.jp/

当時の面影がそのまま残る名家『半六庭園・旧中埜半六邸』

約900坪の敷地内には庭園、母屋、炊事場、蔵が残っています。

『半六庭園・旧中埜半六邸』は、江戸時代から海運業や醸造業で栄え、地域の発展に代々貢献してきた豪商・中埜半六家の旧庭園です。2015年には半田市の「景観重要建造物」にも指定され、貴重な建物として町の発展や歴史を見守っています。

庭の中心に位置する「潮見の池」は、かつて半田運河とつながっていて、潮の満ち引きに合わせて水面が上下していたのだそう。

約900坪の敷地内には庭園、母屋、炊事場、蔵が残っていて、当時の暮らしを垣間見ることができます。また、園内には明治22年に建てられたお屋敷も。緑があふれ、季節ごとに色づく庭園で癒しのひと時を過ごすのもオススメです。

店舗名:半六庭園・旧中埜半六邸

住所:愛知県半田市中村町1-7

電話番号:0569-84-0689(半田市市民経済部観光課)

営業時間:9:00~17:00
※旧中埜半六邸は10:00~

定休日:無休※旧中埜半六邸は木曜

公式サイト:https://www.instagram.com/hanrokutei/

200年前の酒蔵をそのまま博物館に『國盛 酒の文化館』

重厚な黒塗りの壁と、白い漆喰窓の外観。今にも杜氏たちの酒つくり唄が聞こえてきそうです。

『國盛 酒の文化館』は、200年ほど前に建てられた酒蔵をそのまま博物館にした建物。重厚な黒塗りの壁と、格子のはまった白い漆喰窓の外観は歴史と威厳を感じさせます。「日本酒を好きになるきっかけになってほしい」という館長の思いが込められ、銘酒のルーツをたどることのできる展示が並んでいます。

当時の面影を残す館内。現在は事前予約制です。

貯蔵用の大桶をはじめとするかつて酒造りに使われていた道具や、酒造りの工程に関する資料が所狭しと並びます。普段お酒を飲まない人でも日本酒に親しむきっかけとなりそう。

お土産も販売されています。厳選された日本酒や、「知多梅酒」などご当地のお酒の中から、ぴったりのものを探してみて。

店舗名:國盛 酒の文化館

住所:愛知県半田市東本町2-24

営業時間:10:00~16:00※要予約

定休日:木曜※祝 日の場合は開館、翌日休館

公式サイト:https://www.nakanoshuzou.jp/museum/

半田市の歴史と伝統を巡る旅へ出かけよう!

この記事では、愛知県半田市のおでかけにぴったりのスポット5つをご紹介しました。歴史ある建物や、この地で栄えた醸造業にまつわる施設が残る半田市。見学や体験を通して、いつもとはひと味違う休日を過ごせるはず!次のおでかけ候補に追加してみて。