戸建住宅に玄関ポーチがあると、暮らしがスムーズになります。玄関ポーチとは、玄関前の庇(ひさし)のある出入り空間のこと。日刊住まいライターは、目隠し壁つきの玄関ポーチを新居に取り入れたところ大満足の結果に。外出に、来客に、置き配に…いろいろ便利に感じています。日頃から感じているメリットを語ります。

外からは玄関の様子が見えないデザインに

筆者が家を建てたのは、2021年3月のこと。コロナ渦ということで、「置き配」もこのころは当たり前の存在に。上の写真は、筆者の家の外観の様子です。

黒いタイルが敷かれたアプローチを進んで、左に曲がると玄関ドアがあります。そう、玄関のドア回りは、外からはあえて見せないデザインにしているのです。

 

アプローチを左に曲がって、こちらが玄関ポーチの様子。写真左側の白い壁が、外からの視界をさえぎっています。

住宅街にあるわが家は、どうしても外からの視線が気になるという悩みが。かといって、塀で敷地を囲むと、来客の方の車を停めるスペースがなくなってしまう…。ということで、玄関のデザインをこの形に。

ちなみに、玄関ポーチは、あえてゆったりとつくりました。わが家は子どもと一緒に出かけることが多いので、複数人での出入りをスムーズにしたかったのです。

 

また、玄関の中には、自転車を壁がけしているスペースがあり、出し入れのための広さも必要でした。

庇があるうえに、壁によってプライバシーが確保された玄関ポーチは、とても使い勝手がいいです。たとえば、以下のようなシチュエーションで、家族みんなが便利だと感じています

・雨の日に、濡れることなく、ゆったりと傘をさすことができる
・身なりが整っていなくても、郵便物や置き配を取りにさっと外に出られる
・濡れずに駐車場までアクセスできる(わが家は写真の左側に駐車場がある)
など

玄関ポーチがあれば、置き配も濡れない

置き配でも思わぬメリットを発揮してくれます。雨の日でも、荷物が濡れないのです。わが家の場合、スペースにゆとりがあるので、結構大きな荷物が届いても大丈夫。

 

ちなみにこの写真は、雨の日に撮ったもの。タイルの乾いている部分が、かなり広いことがおわかりいただけるかと思います。

 

こちらは駐車場側から見た眺めです。この軒下は、外の自転車置き場スペースになっています。

なお、玄関ドアがあるのは、スポットライトがついている壁の向こう側。この壁と庇のおかげで、台風などで雨風が強くても、ドア付近への吹き込みがありません。

 

濡れないのはもちろんですが、荷物が置かれている様子が、外から丸見えにならないのもうれしいところ。あえて宅配ボックスをつけなかったわが家では、やはりメリットだと感じています。

 

ちょっとした来客の対応が快適にできる

玄関ドアの前で、ちょっとした来客の対応をする際も快適です。というのも、庇と壁が、強い日差しや雨から守ってくれるから。玄関前で、傘をさして立ち話ということもなし。手があいているので、書類を書いたり受け渡しをしたりするのもスムーズにできます。

もしも、この空間がなかったら…。きっと筆者は、来客に気をつかって、雨の日は玄関の中へ招き入れることになったでしょう。散らかった家の中を見られて、恥ずかしい思いをしたかもしれません。