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 映画『エルヴィス』(7月1日公開)で史上最も売れたソロアーティスト、エルヴィス・プレスリー役を務めた俳優のオースティン・バトラー。偉大な人物を演じるにあたり、大きなプレッシャーを感じていたが、『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・マーキュリーを演じた“先輩”ラミ・マレックからのエールに勇気づけられたという。

 『ムーラン・ルージュ』のバズ・ラーマン監督が、42歳の若さで亡くなったスーパースター、エルヴィスの波乱万丈な生きざまを映画化した本作。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などに出演してきたオースティンは、ボーカルトレーニングなど役づくりに約3年を費やし、ほぼ全編吹き替えなしでエルヴィス役に挑んだ。

 「この役が決まってから撮影が始まるまでの間、本当に不安に押しつぶされそうでした。そんな中、ラミ・マレックに会って話す機会があったんですが、ラミは『この作品の撮影期間は君にとって人生で最も楽しい日々になると思うよ』と言ってくれて、肩の力が少し抜けました。そして撮影が始まってみると、本当にラミの言うとおりだったんです」

 『ボヘミアン・ラプソディ』とはこんな共通点も。ラミにフレディの所作を指導した“ムーブメントコーチ”のポリー・ベネットは本作にも参加している。「ポリーは外側だけを見るのでなく、なぜエルヴィスがそのように動くのかを考えるよう教えてくれました。舞台で脚をどう動かすか、どんな表情をするのかというのは“外側”のこと。それぞれの動きにおいて、彼の内面では何が起きているのかを見つけようとしたおかげで、彼の動きが自然と自分の一部になりました」とオースティンは明かす。

 エルヴィスの娘であるリサ・マリー・プレスリーも「見事としか言いようがない、まさに絶品です。オースティン・バトラーは、父の心と魂を見事に体現してくれました。私自身、そして私の子供たちやその子供たちが永遠に誇りに思える作品になりました」と絶賛したそのパフォーマンスに注目だ。(編集部・中山雄一朗)