就活生への「贈り物」(カゴメ提供)

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 来春卒業予定の大学生の就職活動が進んでいる時期ですが、毎年この時期に話題になるのが、大手食品メーカー「カゴメ」(名古屋市)から就活生への「贈り物」です。エントリーシート提出段階で落ちた学生にも送っているということで、いわゆる「お祈りメール」だけだったり、何も連絡がなかったりする企業もある中、ネット上では“神対応”と称賛する声もあります。なぜ、不合格の学生にも送っているのでしょうか。同社広報グループの担当者に聞きました。

企業理念「感謝」を実践

Q.就職活動で応募した学生に自社製品を送っていることが話題になります。何年から始めたのでしょうか。

担当者「15年以上前から、毎年実施しております」

Q.送る対象は、応募したすべての学生なのでしょうか。

担当者「対象はエントリーシートを提出してくださったすべての学生です」

Q.なぜ、すべての学生に送っているのでしょうか。

担当者「エントリーシートの作成は、自分自身を振り返ったり、企業のことを深く調べたり、とても大変なことだと考えております。カゴメの企業理念の一つに『感謝』があります。この贈り物は、数ある企業の中からカゴメを志望してくださったことへの、感謝の気持ちとしてお送りしております」

Q.発送作業はどなたがされているのでしょうか。もしかして、人事部や採用担当の社員ですか。

担当者「発送作業は社外に委託しております」

Q.中身はどのようにして選んでいるのでしょうか。また、選考通過者と落ちた人は同じ中身なのでしょうか。

担当者「当社の野菜飲料や食品を楽しんでいただきたいという思いで選定しております。すべての皆さんに同じものをお送りする予定です」

Q.今年も実施しているのでしょうか。また、就活生へのメッセージがあれば、お願いします。

担当者「今年も実施しております。学生の皆さんは、エントリーシートの作成や面接でお忙しい毎日をお過ごしと思いますが、お体には十分にお気をつけください」