新型コロナウイルスワクチンを接種する人=新北市の亜東醫院で16日午前、中央社記者吳家昇撮影

写真拡大

(台北中央社)新型コロナウイルス対策を担う中央感染症指揮センターは16日、ワクチンを3回接種した濃厚接触者について、3日間の在宅隔離を不要とする措置を発表した。施行は17日から。中等症や重症の患者への対応に医療資源を集中させるためとしている。

台湾では接触者に対する行動制限の緩和が徐々に進められており、これまで在宅隔離期間が3日間に短縮された他、リストアップが必要な対象は感染者の同居者のみに狭められた。

17日以降は、ワクチンを3回接種していれば、同居者の感染が発覚しても在宅隔離は不要で、感染者と最後に接触した日を0日目とした以後7日間を「自主防疫」期間とする。この期間は職場への出勤や買い物など必要な外出が可能になる。店内飲食や会食、混雑した場所への出入りなどは禁止。外出には2日以内の簡易検査キットでの陰性確認が必要としている。

ワクチンの接種が2回以下の濃厚接触者は、現行通り在宅隔離3日間の後、自主防疫4日間とする。

▽蘇行政院長「正常化へのさらなる一歩」

蘇貞昌(そていしょう)行政院長(首相)は16日午前の感染防止対策会議で、経済活動を考慮し、正常な生活に戻るため、政府は引き続き行動制限を緩和し、中等症以上の患者や重症化のリスクが高い人々に医療資源を回すことに力を注ぐと説明した。

その上で、ワクチンを3回接種した接触者の隔離免除は、生活の正常化に向けたさらなる一歩になるとの考えを示した。

(陳婕翎、汪淑芬、陳俊華/編集:楊千慧)