「俺がいないと彼女はダメになってしまう」「彼を支えることが私の生きがい」こんなカップルを見かけたことはありませんか?

お互いに納得し、満足しているのなら口を挟むことではないですが、実はこういうカップルは片方やお互いが本当は辛い思いをしていることもめずらしくはないのです。

このように、お互いの存在に対して過剰に依存し合っている関係を『共依存』と呼びます。尽くし尽くされることがやめられなくなる共依存カップルの多くは、お互いが自滅してしまうパターンが多いと言われているのです。

今回は、あなた自身や周囲の共依存が疑われる人に向けて、共依存カップルの特徴やそこから抜け出す方法について解説します。

共依存カップルの特徴とは? コレが当てはまると危険!

共依存カップルは、傍から見ただけでは「仲が良いな」「尽くしてくれる彼女がいて彼は幸せそう」という風に見えます。

しかし、よくよく見ていくうちに、「このカップルは本当に幸せなのかな……?」と違和感を覚え始めるようになるのです。


常に一緒にいなければ気が済まない&不安になる

共依存カップルは、お互いに離れることが苦手です。いつも相手と同じ空間にいて何かと世話を焼いたり焼かれたりしていなければ安心することができません。

相手の様子を常に分かっておくことが生きがいになっているので、少しでも相手と連絡が取れないと取り乱し、数分おきに電話をかけ続けるという行動に出たりします。

また、相手の予定をすべて把握していなければ気が済まず、束縛に繋がってしまう場合も少なくありません。


主従関係になっている

本来、カップルは対等の関係で付き合うものです。どちらが偉い・偉くないという枠に当てはめることなく、お互いに助け合ってこそ意味がありますよね。

しかし、共依存カップルは二人が主従関係になっているケースが多いです。従わせる側と従う側というパワーバランスが無意識のうちに成り立っています。


相手がいなくなるとバランスが大きく崩れる

共依存カップルは、各々の人間というよりも『二人で一つ』のように見えるのが特徴です。

片方が何らかの理由でいなくなると、残された方は大きくバランスを崩してしまい、沈み込んでどうしようもなくなる、マイナスな問題行動が激しくなるという状態が見られることがあります。


共依存カップルから抜け出すための3つの方法

共依存関係を壊すには、カップルがお互い「自律」を目指す必要があります。

ここでいう自律とは経済的な「自立」ではなく、自分の考えと感情、行動に対して自分自身で責任を持って進んでいくという意味です。

ここからは、自律するためにはどうすれば良いのかについてお伝えします。


自分たちが共依存カップルだと気づくこと

共依存カップルの多くは、無意識の状態でその関係を築いています。そのため、まさか自分たちが共依存カップルだとは思ってもいないことでしょう。しかし、いつまでも無意識のままでいては、二人の問題はエスカレートするばかりです。

もし、「私たちの関係は他のカップルと違う気がする……」と少しでも感じた場合は、勇気をもって共依存を疑ってみましょう。

無意識を意識化することで、意外と見えてくる物事はたくさんあります。つまり、気づくことさえできれば、防衛策を取ることもできるのです。


依存させている側が距離を取る

共依存はお互いに依存し合っている状態なので、片方だけが依存しているということはありません。

しかし、依存している側よりも「相手のために何かをしてあげなくては」と、相手を助けたいと思って依存させている側の方が、実はキーパーソンであると言われています。

依存する側は、依存させている側がそばにいなければ、案外一人で出来ることは多いのです。そのため、依存させている側が思い切って連絡を絶ったり、最終的には別れを選んだりした方が結果的に上手くいくケースがあります。


自分に自信を持てるような行動を心がける

共依存カップルは、本当は心の奥では自信がなく、自己肯定感が低い傾向があると言われています。つまり、自信がないからこそ、お互いにマイナス面を埋め合うことで満足感を得ているのです。

共依存にならないためには、まず自分の特技や夢中になれることを見つけ、それに打ち込むことで自分にもできることがあるのだと実感することが大切になります。

もし自分だけで行うのが難しいときは、カウンセリングなど第三者のサポートを受けるのも効果的です。