●初センターで“垢抜ける計画”「バズれたら(笑)」

アイドルグループ・NMB48の川上千尋が、ファン投票企画「NAMBATTLE2〜愛〜」で1位に輝き、27thシングルのセンターに決定した。加入10年で初めてセンターの座をつかんだ川上にインタビューし、センターとしての意気込みや今後の目標について話を聞いた。



――「NAMBATTLE2〜愛〜」1位、そして初センター、おめでとうございます! 改めて心境をお聞かせください。

ありがとうございます! ファンの方の「やっとセンターになれたね」「ちっひーのセンターをずっと心待ちにしていたよ」という言葉がすごくうれしくて。NAMBATTLEが終わった直後、センターに向いてないのではないかなと思っていましたが、皆さんの言葉で自信がつきましたし、センターに見合う人にならないと、という考えに変わりました。

――“センターに見合う人”とは、具体的にどのようなイメージでしょうか?

憧れとして挙げられる人はセンターが多く、誰が好きでNMB48に入ったかという話になったときに、(山本)彩さんや(白間)美瑠さんの名前が挙がります。私はそういう場面で名前が挙がったことがないので、憧れられるセンターになることが第一だと思います。皆さんに期待していただいてなったセンターなので、少しでも話題になる行動がとれるセンターになりたいと思います!

――話題になる行動として、すでに考えていることはありますか?

“センターになるために垢抜ける計画”を考えています。今TikTokとかで“何日までに痩せる”みたいな企画がバズっているので、“何日までに垢抜ける”ってやったら見た方がアドバイスをくださると思いますし、少しでも私やNMB48を知ってもらえるきっかけになるようにバズれたらなって(笑)

――今は垢抜けてないということですか?

私のいいところでもあると思いますが、加入した当時と変わらないねってよく言われるんです。髪色も変えてないし、長さも基本にこれくらいだったので。そこがいいと感じてくださっているファンの方もいると思いますが、私自身を好きになってもらえていると信じてちょっと変えていきたいなと思っています。

――どうイメチェンしたいですか?

パッと見て華がある垢抜け方をしたいなと。髪色も多少変えたいなと思っていますが、まずはメイクとか前髪とか。前髪はいつもパッツンでしたが、今伸ばしていてるんです。流すような感じにしていて、これも垢抜け計画の一部です(笑)。この子、気になるなと思ってもらえる美人になりたいです!

●「ちっひーさんみたいに」と言ってもらえる存在に

――NMB48全体のお話も聞かせてください。今のグループの課題はどのように感じていますか?

SNS時代と言われている今、拡散力が必要だと思いますが、先輩方も卒業していって以前よりSNSが強くないかなと。フォロワー数も伸び悩んでいるので、一人ひとりが何十万人にも拡散できるようなパワーが必要なのかなと思っています。

――逆に、今のグループの強みや魅力はどう捉えていますか?

NAMBATTLEも、吉本新喜劇とのミュージカル『ぐれいてすと な 笑まん』も、攻めているなと思っていて、どんな状況に陥ってもあきらめず攻めていく姿勢は、ファンの方も見ていて面白いだろうなと思いますし、攻めているイベントを経験するたびにメンバー一人ひとり成長していると思います。まだまだな部分もありますが、一人ひとりのパワーは確実に上がっているので、その成長も楽しんでいただけると思います。



――一人ひとりのパワーという点で、川上さんはどのようになっていきたいと思い描いていますか?

同期の渋谷凪咲がバラエティで頑張っているからこそ、私は凪咲とは違うジャンルで攻めていきたい、女優やスポーツという面でみんなを引っ張っていける存在になりたいなと。今、後輩たちはみんな「凪咲さんみたいに」って言うんですけど、私はスポーツが好きなメンバーや女優になりたいメンバーの道しるべになって、「ちっひーさんみたいに」と言ってもらえる存在になって、NMB48も自分も大きくしていきたいと思っています。

――女優としての目標を教えてください。

朝ドラに出演するというのを一つ目標にしています。憧れとしては、柴咲コウさんが和装している姿がすごくお綺麗で引き込まれるなと思っていて、どんなジャンルでもこなせる柴咲さんだからこその魅力だと思うので、私もいろんなジャンルで輝ける女優さんになりたいです。

――朝ドラを目標にされているんですね。

何度もオーディションは落ちているんですけど、一つの登竜門でもあると思うので挑戦し続けたいです。

●始球式で100キロ出して甲子園を沸かせたい

――スポーツに関する目標も教えてください。

NMB48の中では阪神ファンNo.1だと自負していて、阪神ファンの方をNMB48に取り込めるような活動がしたいと思っています。フィギュアスケートの経験もあるので、野球とフィギュアスケート、スポーツの仕事でNMB48が気になってもらえるような存在になりたいです。

――阪神の仕事でやりたいことは?

阪神関係だったら全部やりたいんですけど、珍プレー好プレー番組など、特番に常に必要な存在になれたら。あと、キャンプ取材もしてみたいです。



――始球式での野望などはありますか?

今年の目標が始球式なんです。これまでも3回くらいさせていただいたことがありますが、そのときは山なりでしか届かなかったので、今年もし始球式ができたら球速を出したいなと。100キロくらい出して、甲子園が「おー!」ってなるように。そこに立っていたいです!

――何歳頃にNMB48を卒業したいということも人生設計として考えているのでしょうか。

NMB48以外の世界……阪神タイガースや野球の世界、演技の世界で川上千尋として通用するようになったら卒業していきたいなと。今はNMB48のおかげでできている仕事ばかりなので、どんどん名前を使ってやろうと、そういう気持ちでやっています(笑)

――たくましい! いい意味でのガツガツさは、大阪の方ならでは強みでしょうか。

大阪のおばちゃんになる行く末が見えているというか(笑)。ガツガツいきたいと思います!

――最後に、5月14日に開幕する『ぐれいてすと な 笑まん』について、どんなところに注目してもらいたいかアピールお願いします。

脚本を担当された川畑(泰史)さんがNMB48ファンだからこそ、メンバー一人ひとりのキャラクターを生かした役になっていて、詳しくは言えないのですが、私の役にも注目していただきたいです。真面目な空気もあって、毒舌で何食わぬ顔でボケるというのが難しくて。間の取り方とかしっかり詰めて本番に臨みたいと思っています。また、歌唱シーンも稽古を重ねているので注目していただきたいです。

■川上千尋

1998年12月17日生まれ、大阪府出身。2012年にNMB48「第4期生オーディション」に合格し、グループに加入。野球好きで大の阪神タイガースファン。特技は8年間続けたフィギュアスケート。2022年3月に行われたNMB48のファン投票企画「NAMBATTLE2〜愛〜」で1位に輝き、27thシングルで初のセンターに決定した。女優としては、ドラマ『閻魔堂沙羅の推理奇譚』や、舞台『サイキック学園 〜青春超能力バトル〜』、『ミュージカル シェイクス2022』などに出演。

■『ぐれいてすと な 笑まん』

これまで様々なコラボレーションをしてきた吉本新喜劇とNMB48がタッグを組み初のミュージカルに挑戦する。かまいたち、藤崎マーケット、見取り図らもお笑い芸人たちもゲスト出演する。大阪公演は5月14日〜22日にCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて、東京公演は5月26日〜29日に明治座にて上演。