『ホリック xxxHOLiC』で九軒ひまわり役を務めた玉城ティナ

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 女優の玉城ティナが26日、都内で行われた映画『ホリック xxxHOLiC』蜷川実花監督作品特別上映会イベントに蜷川監督と共に出席し、共演した神木隆之介のコミュニケーション能力の高さに驚きを見せていた。

 創作集団・CLAMPによる人気コミックを、『ヘルタースケルター』『Diner ダイナー』などの蜷川監督が実写映画化した本作。人の心の闇に寄り憑く“アヤカシ”が見えてしまう高校生・四月一日君尋(神木)が、不思議な“ミセ”の主人・壱原侑子(柴咲コウ)らと共に、世界を闇に墜とそうとする“アヤカシ”との戦いに挑むさまを描く。

 中学生のころから、雑誌の撮影等で蜷川監督と親交があったという玉城。『Diner ダイナー』ではヒロインのオオバカナコ、さらに本作では九軒ひまわりという重要なキャラクターを演じた玉城の能力を高く買っている蜷川監督は、本作のひまわりという役について「すごく複雑なキャラクターなのですが、ティナが持っている感じと合うのではと思ったんです」と語ると「ティナの写真を持ってきて、ツインテールをマジックで書き足してみたのですが、ビジュアル的にもいけると思った」と起用理由を明かす。

 そんな蜷川監督の言葉に玉城は「また蜷川組に参加できることはとても嬉しかったのですが、ひまわりちゃんってすごく明るくて可愛らしいので、難しいなと感じたんです。でも任せていただけるのならば、自分なりのひまわりを一生懸命考えてやりたいなと思って頑張りました」と前向きに役に取り組んだという。

 現場での玉城の立ち振る舞いについて、蜷川監督は「『Diner ダイナー』のときは、なにがあってもわたしが支えるんだという思いだったのですが、『ホリック xxxHOLiC』のときはとてもたくましく、『女優さんになったな』と。頼れるお姉さんになっていました」と成長ぶりに目を細めると、玉城も「本当に現場が楽しかったんです」と撮影を振り返る。

 その良い雰囲気の原動力となったのが、神木だったという。玉城は「今回初めましての方が多くて、緊張しそうで嫌だなと思っていたのですが、神木さんはコミュニケーションおばけみたいなところがあって、普段より緊張しないでいられたんです」と明かすと、蜷川監督も「ティナってそんなに話しかけやすいタイプじゃないと思うのですが、神木くんはしょっちゅう絡んでいたよね」と神木のコミュニケーション能力に脱帽する。

 さらに玉城は「わたしは撮影が終わって、神木さんと親しくなれたなと思っていたのですが、神木さんからするとわたしはかなり塩対応だったみたいだったんです」と人に対する距離感の違いに驚きを見せていた。(磯部正和)

映画『ホリック xxxHOLiC』は4月29日より公開