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 料理に欠かせない要素の一つに「苦味」があります。家庭向けの調味料で苦味に特化したものは少ないと思いますが、『キリンホールディングス』から「熟成ホップエキス」を使った新しい「苦味調味料」が発売されました。

 それが「香りと苦味で料理を仕上げるホップを使ったハーブソルト」です。

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 この調味料を使いこなせば、どんな料理もレストラン級の仕上がりになるという魔法のような一品。原材料はホップ、セロリ、タイム、オレガノなど様々なハーブが含まれていて、特に揚げ物や肉料理との親和性が高いとのこと。

1本864円(税込)

 調理中にあえて苦味を加えるってどういうこと? となかなか想像がつきにくいところ。そのままなめてみると、“苦み”の意味が良くわかります。

 苦いというと、ゴーヤやビールのような強い苦味やえぐみを想像しますが、この「香りと苦味で料理を仕上げるホップを使ったハーブソルト」は、ホップのさわやかな“苦み”と、調味料のコクを増すための“苦み”の両方の意味合いがあり、言われなければほとんど気にならない程度でした。

「sio」の鳥羽シェフ監修「ホップソルトチキンソテー」を作ってみた!

◎材料

・鶏モモ……1枚
・「ホップソルト」……鶏モモの重量の1%
・ニンニク……1かけ
・サラダ油……20g

◎作り方

1.鶏モモの余計な脂、筋を取り除く。皮を上にして肉の側にラップをする。冷蔵庫で1~2時間乾燥させる

2.ホップソルトを両面にふる。冷たいフライパンにサラダ油をひく。鶏モモの皮目を下にして置き、油を全体になじませてから火をつける

3.中弱火で焼いていく。窪んでいる部分などはトングで押し付け、フライパンのフチ等を使って焼く。全体に薄く色がついてきたらニンニクを加える

4.肉の厚い部分にアロゼ(油をまわしかけながら焼く)する。皮目が完全に焼けたらひっくり返し、肉の側も少し焼く。

5.フライパンから取り出す。皮目を下にしてカットして器に盛り付ける

 手間を惜しまずに作ると、お店が開けるんじゃないかというくらい最高のチキンソテーが作れました。ホップソルトの塩加減とハーブの風味も心地よく、バランスよく仕上がりました。

 もちろん出来合いの料理に使うのもアリ。揚げ物と相性が良く、フライドポテトと軟骨のからあげにかけてみましたが、一振りするだけで洋風のおつまみが完成します。ハーブとホップのおかげで後味に清涼感があり、揚げ物の重さが軽減されますよ。

 意外にもばっちりハマったのが、タマゴサラダの味付けです。マヨネーズたっぷりで作っても清涼感があって、大人好みの味に仕上がりました。

「香りと苦味で料理を仕上げるホップを使ったハーブソルト」は、苦味はほとんど気にならずに料理の旨みがアップするのでおすすめ。新しい調味料のジャンルとして、ぜひお試しください。

(撮影・文◎亀井亜衣子)

●DATA

「香りと苦味で料理を仕上げるホップを使ったハーブソルト」

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