2021年度も31日で最後。企業では今年度で退職する人が辞令を受け取り、仲間からはこれまでの功績に対しねぎらいの言葉が送られました。

被害者支援センターとちぎでは、事務局長を務めた和氣みち子さんが定年を迎え、水沼富美男理事長から辞令を受け取りました。  

和氣さんは2000年7月、飲酒、居眠りでトラックを運転した運転手によって長女の由佳さん(当時19歳)の命を奪われました。運転手に下された判決は懲役3年6カ月。被害者支援が充実しておらず、刑罰が軽すぎると感じた和氣さんは、飲酒運転など危険な運転の厳罰化を求めて法律の改正に力を尽くし、2005年に被害者支援センターとちぎの事務局長に就きました。それ以来、17年の活動は同じ思いを抱く人に「寄り添う」ものでした。

和氣さんは全国被害者支援ネットワークの理事や総理大臣任命の犯罪被害者に対する施策の推進会議委員などを今後も務めます。「なぜ被害者支援センターが必要なのか考えてほしい」。毎朝仏壇に向かって由佳さんに誓う変わらない思いをもって、これからも活動を続けます。