コアサイトリサーチ(Coresight Research)のグローバルリサーチ責任者を務めるジョン・マーサー氏は、このモバイルストアのモデルは新しいものではないと、電子メールで語った。マーサー氏は、2018年に出現した、消費者のもとへ自動的に移動する上海の自律型モバイル食料品店のコンセプト、モビーマート(Moby Mart)を指し示した。「そのコンセプトが5年後に、今度は生活必需品と選択的消費物資の両方の小売で戻ってきた」とマーサー氏は述べている。これらのモデルは、収益性・持続可能性の観点から規模を拡大することに問題があると思われる。しかし、マーサー氏は、消費者がより便利なサービスを求めていると確信している。「食料品やコンビニエンスストアなどのような生活必需品の小売業者にとって、このモバイル店舗のモデルは、消費者が期待しはじめているハイパーコンビニエンスを反映したものだ」と、同氏は述べている。さらに、パンデミックのあいだ、ブランドや小売業者は、モバイル空間や柔軟性のある実店舗のコンセプトへの関心を高めてきた。たとえば昨年は、ボノボス(Bonobos)やクルー(Krewe)などのブランドが、移動式ショールームを採用した。一方でクヤナ(Cuyana)は、迅速に設置と取り外しができるいくつかのポップアップを開発するため、トヨタ(Toyota)の研究機関であるトヨタ・リサーチ・インスティテュート(Toyota Research institute)と提携した。新型コロナウィルスによる行動制限が緩和され、国内のさまざまな小売地域がそれぞれ異なる速度で回復するなか、モバイル店舗は柔軟性の高さを提供することができる。それでも、店舗の機能はここ数年で進化しており、消費者はロボマートのようなサービスが提供する利便性だけを重視しているのではないと、マーサー氏は主張する。「より重要なのは、ブランドを体験できることだ」。[原文:Robomart offers shoppers a chance to ‘hail’ stores in the next wave of hyper-convenience] Maile McCann(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:戸田美子)Image via Robomart