就任2年目を迎える湘南の山口監督。今季は「5位以内」を目標に掲げ、「それができる根拠、それができる選手、スタッフがいる」と気合いを入れる。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 元日本代表でサッカー解説者の播戸竜二氏が自身の公式YouTubeチャンネル『播戸竜二のおばんざい屋』を更新。ガンバ大阪時代のチームメイトである湘南ベルマーレの山口智監督との対談を公開した。

 湘南の指揮官は、昨季途中に浮嶋敏前監督の退任を受け、コーチから監督に昇格。「驚きはたしかにあった」というが、「すぐ覚悟になった。やらなあかんな、みたいな。断る理由もない」と当時を振り返る。

 播戸氏も今年はじめに小学生チームの監督を務めた経験があり、その難しさについて「決断を常にしていかなあかん」と言うと、山口監督も「間違いないよね」と同調。ピッチ内外で決めなければならないことについて、その苦労など自身の体験を語る。

 さらに播戸氏から、山口監督が現役時代に師事した西野朗氏(元日本代表監督や元G大阪監督など)について問われると、「言葉では表現できない凄さがある」とし、次のように続ける。

「ブレないというか攻撃的。勝つための手段を選ばない、点を取られても点を取りに行けるという発想」

 ことあるごとに西野氏には相談しているようで、湘南の監督就任も「最初に伝えた」。その際には、こんなアドバイスも。

「お前、早く苦労したほうがいいんだよって。若いうちから苦労して、やらないとわからないことがあるから、やったほうがいいんだよという言い方をしてくれた」
 
 さらに「激励と、見守ってるぞじゃないけど、早くサトシのサッカー観が見たいよね」との言葉もかけられたという。

 昨季は下位に低迷する湘南を、途中就任の難しさもありながら、見事な手腕で残留を果たした。昨年末に契約更新が発表されると、「観ていて楽しい、ワクワクするサッカーをたくさんお見せできるよう、選手と共に楽しみながら成長していきたい」とコメント。

 就任2年目の今季、“攻撃的”で“点を取られても点を取りに行く”という恩師に「影響されている」という山口監督が、湘南をどう進化させ、躍進に導くか注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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