みかんを揉むのはNG!? 酸っぱいみかんを甘くする農家直伝の裏ワザ

みかん農家に教わる!酸っぱいみかんを甘くする方法

冬場になると、12月頃から旬をむかえるみかんをスーパーでたくさん目にするようになります。こたつで暖をとりながらみかんを食べるひとときは、心もほっこりしますよね。しかし、楽しみにしていたのに「食べてみたら酸っぱかった」なんて経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、創業100年のみかん農家「ヤマチョー農園」の山下さんに、酸っぱいみかんを甘くする方法を教えてもらいました。あなたが実践している方法、じつは避けたほうが良い行為かもしれませんよ……!

「みかんは一般的に揉むと甘くなると言われていますが、じつは桃やバナナと同じようにデリケートなんです。強く押したりぶつかったりなどの衝撃で傷んでいくので、揉むのは避けてほしいですね。おいしさが半減してしまうこともあるんですよ。酸っぱいみかんを甘くする方法として、一度試してみてほしい裏ワザをお教えします」

揉むのは避けて。おいしさを保ったまま酸味を減らすコツ

「みかんはショックに弱いくだものなので、揉むのはおすすめしません。たしかに揉むと、実の中の酸味が糖分に変わるため、甘さを感じやすくなります。ですが、実の呼吸が早くなることで、同時に鮮度も失われてしまっています。これを業界では『煮えた味』『ボケた味』と呼んでいます」

40度ほどのお湯で10~20分温め、半日~1日置く

「酸っぱいみかんを甘くしたい場合は、お湯を使ってみてください。40度くらいのお湯のなかで10~20分置いて少し温めます。それを半日から1日置いておくと、傷まずに酸味が抜けて甘くなるといわれていますよ」

実際に試したら…酸味が弱くなって甘く感じた!

筆者もお湯に入れて甘くするという方法を、さっそく実践してみました。同じタイミングで購入したみかんを食べ比べてみましたが、たしかに少し変わったかも……。

みかんによって味に差があるので一概には言えませんが、やはりきつい酸味がなくなったように感じます。

おいしいみかんの選び方は?

今年の冬もみかんをおいしくいただこう♪

みかんを揉んだら甘くなる、たしかにこれは事実のようです。しかし、プロからいわせると同時に “鮮度” が落ちるため、おいしさも失われているということなのですね。

みかんを揉んだら甘くなる……と思っている人も多かったのではないでしょうか。すでに酸っぱいみかんを購入してしまったみなさんも、諦めるのはまだ早いですよ!ものは試しに、一度お湯にいれてみてはいかがでしょうか。

今年の冬も、暖をとりながらみかんをおいしくいただきましょう♪

取材協力

取材・文/井上はるな(macaroni 編集部)