新津ちせとNON STYLEの石田明

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 子役の新津ちせが11日、都内で行われた映画『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』親子試写会に出席し、NON STYLEの石田明から「1年でめちゃくちゃ大人になった」としみじみ告げられる一幕があった。この日は新津、石田と共に日本語吹き替え版に参加した乙葉、中田理智も登壇した。

 本作は、見た目は赤ちゃんでも知能は大人の主人公が騒動を巻き起こすアニメーション映画『ボス・ベイビー』から25年後を描いた続編。大人になって兄のティムと疎遠になっていたボス・ベイビーが、兄と共に世界を救うためのミッションに挑むさまを追う。

 劇中でボス・ベイビーのめいっ子であるタビサのクラスメート、メーガンを演じた新津も「映画は面白かったです。わたしもタビサだったら、こんな叔父さんがいたら楽しいだろうなと思います」と笑顔を見せると、「(劇中で)タビサがだんだん親離れしていくのはわかるなというか。わたしも最近はお母さんと離れて、単独行動したりしているので。この映画を観て、たまにはお父さん、お母さんに甘えるのもいいかなと思いました」と思うところも多かったという。

 彼女が出演するドラマの脚本を担当したことがある石田も「ちせちゃんとは去年一緒にお仕事させていただいたんですけど、この1年でめちゃくちゃ大人になって。それだけでもうれしいような、寂しいようなね」としみじみ。「大人になっていますかね?」と不思議そうな顔の新津に、石田が「大人になっているやん! そんなピンとしてなかったもん」と返すと、新津は「ありがとうございます」と笑顔を見せた。
 
 さらに「家族の好きなところ、直してほしいところは?」と質問された新津は、「うちは父も母もいいところばかりで大好きなんですけど、父にはかくれんぼのセンスを磨いてほしい」とリクエストする。「家でかくれんぼをするんですけど、父は簡単に見つかるところに隠れていて。わたしはすぐに見つけちゃうんですけど、ここで見つけるとプライドを傷つけるかなと思って。『あれ、どこかな』と三回くらい繰り返してから『見つけた』と言っています。だから全然見つからないところに隠れてほしいなと思います」と彼女の大人の対応に、会場内はすっかり感心した様子。

 そして最後のコメントを求められた新津は「この映画は、子供が観ても、大人が観ても、誰が観ても楽しめる映画だと思っています」と切り出すと、「この映画を観ると、子供でいる時代って楽しいし、幸せだなと思えるので、わたしたちは一日一日大人になっていきますけど、子供の時の気持ちを忘れずに生きていきたいなと思います。わたしたちが大人になって、お母さんになっても、この映画を観て、子供の時の気持ちを思い出したいなと思います」としっかり者のコメントをし、会場からは大きな拍手が湧き起った。(取材・文:壬生智裕)

映画『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』は12月17日より全国公開